RB26ヘッドガスケット増し締め
garage nakamuraです。
RB26のヘッドガスケットの増し締めをしました。
先日インマニの上に有るエア抜きチューブが詰まってしまってタップ加工で修理したオーテック ステージアのお客さんが、
その後クーラントの交換をした際に冷却水にオイルが混じっている様で心配して連絡をくれて居ました。
冷却水もオイルも減るような状況では無いとの事ですが、ちょっと注意深く乗って貰って日曜日に診ましょう!
と言う事になって居ました。
この車、現在走行距離が約23万キロになっています!
勿論エンジン本体のオーバーホール等はやっていません。
インマニのガスケット関係が以前抜けてしまって、メタル製に変えては有るのですがヘッドガスケットはノーマルのままです。
ブーストが1キロですから持っているんだとは想いますが、それでも走行距離が多いですから、
何時抜けても不思議ではないと言うのが正直なところです...
取りあえず、ヘッドガスケットを交換する前に ヘッドの増し締め をしてみて様子を診ましょうか?
と連絡をもらった時に話をしていたので、エンジンが冷めるのを待ちながら その間に補記類を外しておきます。
冷却水を抜いてからやるのが本来なのですが、
まあ 大丈夫でしょう?と言う事で、ラジエターキャップだけ緩めて圧を逃がして始めました。
作業していて、2本のボルトだけ
あれ?と言う位の緩さで、他のボルトはある程度締まっていると言いますか、
ちゃんと張力は掛かっている様な状態でした。
取りあえず締めなおして、増し締め は完了です。
と、ここでちょっと横道に入っても良いですかね?笑)
よく 増し締め と言って、そのままの状態からボルトを締める(トルクを掛けて)事を 増し締め と想って居る人が多いようですが、
私が覚えた ヘッドガスケットの増し締め方法 はちょっと違います。
それは、一旦総てのボルトを ゼロまで緩めて、それから規定トルクなり、自分の考えている締め付けトルクまで掛ける事を増し締めと覚えました。
総てのボルトが緩んでいるのならその上からそのまま締め上げて行っても増し締めなんでしょうが、
そんな事は有り得ないですよね?
読んで字の如し では無いと想うのですが...
それと、いつかは書かせて貰った方が良いかな?と想っている事の一つで、
ダミークランク ボーリング と言う言葉が有りますね!?
あれも、読んで字の如し では無いと想いますよ。
ダミーのクランクをベアリングキャップに挟んでボーリングして効果が有ると想います?
ダミーヘッド ボーリングは確かに効果が有るでしょうが、エンジンが回っている時にクランクが直接メタルやハウジングに接触するでしょうか?
しないですよね?...
読んで字の如し では無いです。
いつか機会が有りましたら書かせて頂きますが、私が考えたボーリング方法では無いので、許可が貰えるかどうか?^^;
凄い横道に行ってしまいました!^^;
RB26のノーマルガスケットは抜けると言ってもシリンダ-をシールしているシールリング部分は滅多に抜けないですね!
あそこが抜けると言いますか、溶ける程の状況になっている場合は、もれなくピストンにダメージが出ている場合が殆どでしょう...
水とオイルのラインが通じてしまって、水にオイルが混じってしまうのが、ガスケットのヘタリとして多いですね。
油圧の方が水圧よりも高いので必然的にそうなってしまう様です。
或いは、ヘッドやブロックの面精度が崩れてラジエターから水が吹いてしまうと言う症状ですね。
この辺のトラブルも純正ガスケットの 痩せ が原因で、それでもシールリングは抜けない程純正ガスケットって意外と強い物ですよ。
取りあえず今回はこれで様子を診て、駄目だったら後日メタル製のヘッドガスケットに交換しましょう!と言う事で終わりにしました。
勿論、直らなかった場合は、今回の工賃は無しで良いですからね!と言ったら?
オーナーさんはニコニコしていました。(^^)v
カバーを開けたついでに中身のオイルスラッジ(汚れ)も注意深く観察したのですが、
今現在、私がお勧めしているオイルを入れて、約15000キロ走って貰った経過では間違い無くエンジンが綺麗になって来ています。(7000キロ~8000キロでオイル交換しています。)
画像では良く判らないのですが、カムのヒール部分もキズも無く 綺麗な当たりになっているようです。(^^)v
このまま、漏れが止まってくれて、30万キロ位走行してからエンジンをオーバーホールさせて頂けると?
とても楽しみです!(^^)
それでは、この辺で...
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