2011年8月29日 のアーカイブ | garage-nakamuraのいやはや速い!

GTRの3速ギヤは、なぜ割れるのか?その3

garage nakamuraです。


今回は、GTRの3速ギヤはなぜ割れるのか?のその3で書かせて貰いますね。

前回前々回 のブログで、タービンのレスポンスが良い、又、ダンパーの突き上げの強い車に3速ギヤが割れるトラブルが出やすいと書きました。


では、何故上記のようなGTRに出やすいのか?


ここではドラッグ走行的な走りを例にしてみますね。

通常、GTRで速く走ろうと考えた場合にエンジン回転は8000rpm位まで回すと思います。

(パワー的には7500rpm位で頭打ちが始まると思いますが、きちんと性能の出ているRB26ならば、8000rpmまでは割りとスムーズに回転が上がって行くと思います)

1速、2速と8000rpmまで引っ張って3速に入れますが、この時ある程度慣れた人(シフトをスムーズに素早く)ならば、

エンジンの回転落ちは2000rpm以下で収まると思いますが如何ですか?


2000rpm下がって3速に入り、クラッチが繋がった所が6000rpmとします。

当然3速でもアクセルはベタ踏み、全開ですね!

この6000rpmの時のエンジンの状態と言いますか、パワーの出方は例えノーマルエンジンで有ってもセラミックタービンの立ち上がりの良さも相まって、トルク&パワー共に最高に近い出力が出ている部分ですね?


強化クラッチを入れている訳ですから、そのパワーは滑らずにダイレクトに3速ギヤに掛かります!

ミッションからトランファーを経由しながらもプロペラシャフトでデフに伝わります。

そのデフがリヤのタイヤを回す訳ですが、タイヤがグリップする分をダンパー(バネも有りますがこの際省きますね!)が受け止めてグッという感じでリヤが沈み込むのですが...


ここで、ダンパーの初期の縮み出しの硬い物、変速ショックが ドンッ!と言う感じのダンパーを付けている車の場合は、

力の逃げ場所が無くなってしまいます。

ここで、一番弱い3速ギヤが割れてしまうんですね...


画像ではちょっと見難いのですが、上段右から1速 2速 3速ギヤと並んで居ますが、3速ギヤから歯の厚みが薄く成り出すギヤ比なんですね。

それでは!と言う事で、サードパーティー製の社外製のクロスミッション等に乗せ替え(組み換え)となってしまいますね。


こう言うダンパー特性が悪いと言っている訳では無いので誤解の無い様にお願いしたいのですが、

リヤの沈み込みもロスと言えばロスになる訳ですが、だからと言ってシフトアップの度に変速ショックを受け止めているパーツ側から見ると

寿命も短くなりますね!と言うのが私の考えです。


それから、変速ショックだけで無く、サーキット走行でゼブラに乗って立ち上がりの際等、

ある程度アクセルを踏んでいる様な状態でデフの効きの強い車の場合等も可也シフトアップに近い状況になると感じます。


ノーマルエンジン、ノーマルタービンで書きましたが、それなりに手を入れて有るエンジンやタービンですとノーマルエンジン以上のレスポンスやパワーが有る訳ですから、尚更厳しくなって来ますね!


如何でしたか?

ダンパー特性が駆動系と言わず、エンジンも含めた車全体に及ぼす影響って可也大きい割合を占めているとは思いませんか?


それでは、この辺で...


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