2011年8月06日 のアーカイブ | garage-nakamuraのいやはや速い!

ねじ山修正ヘリサート加工

garage nakamuraです。


RB26のサージタンク上に有るアクセルワイヤーのブラケットのねじ山修正するためにヘリサート加工をしました。


このねじ穴はボルトの締め付けや緩める時に失敗したものでは無くて、

おそらく生産ライン上でミスが有ったものと考えられます。


下穴とタップの溝が微妙にずれて居たようです。

あまり経験数は無いですが、たま~に有るものです。


付いている時には判らないのですが、一度外してしまうとそれで終わり...

こう言うのって卑怯ですよね!(^.^)

外した人の責任になってしまうでしょう?www


今回は順番にヘリサートの加工を紹介させて貰いますね。

ねじの太さは6mmです。


まず、ヘリサート加工用のパーツですね。

画像左側がヘリサート用のタップです。

このタップは普通の6mm用のタップでは無くて、右側に見えるコイル状のヘリサートを入れるための下穴を掘る為の物で

通常の6mmのタップよりも太めに出来ています。<初めての人にも判る様に書いています。

そのヘリコイルが付いているハンドル状の物がヘリコイルをタップで開けた下穴にねじ込んでいく工具になります。

(このコイルは直径は勿論、長さも色々なサイズの物が用意されています。)


次にタップを立てる為の下穴をドリルで広げて行きます。

このドリルのサイズ(太さ)は6mmのヘリコイルの場合は、6.2mm~6.5mm位ですが、今回は6.2mmで広げました。

下穴に沿って真っ直ぐに入れないとその後のねじ穴が曲がってしまいますからなるべく真っ直ぐに入るように慎重にゆっくりと進めて行きます。

下穴が広がりましたら次に先程のヘリサート用のタップでねじ穴を切って行きます。

場所的な問題も有りますから、普通のタップハンドルだと入らない場合も有りますが私はラチェット式のタップハンドルで切っています。

材質がアルミなので大きな力は要りませんが、それでもドリルの時と同じように慎重に真っ直ぐ入って行く様に色々な角度から見て潤滑油を加えながらゆっくり切って行きます。


この時にハンドルを回す量は1回転以下にして切ったら戻す、切ったら戻すを繰り返しながら切り進めて下さい。

これはタップの刃に切粉が詰まってしまうのを防ぐためです。<通常のタップ作業でも同じですね。



無事にタップ作業が終わりましたら、タップで開けた下穴を、エアガン等で残っている切粉を綺麗に掃除して本題のヘリコイルを専用のハンドルでボルトを締める様にねじ込んで行きます。

ちょっと押し付ける様な力の入れ具合と言えば良いのでしょうか?

コイルの入り具合を確かめながら進めて行きます。


完成したヘリサート加工です。

このヘリコイルはステンレス製ですから出来上がったねじ穴はノーマル以上の強さですね。

まあ、ボルトが6mmですからそんなに強く締め付ける場所では無いのですが、アクセルワイヤーが固定されるところですからきっちり止まっていないと不安ですね。


私の使っているヘリサートは昔から有る工業用の物ですが、使い方、加工の仕方はある程度経験が必要になると感じています。

初めの頃は何度も失敗しましたね!(^^ゞ


今はもっと簡単に出来る物も有るようです。

自分でやってみようと言う人もいらっしゃるでしょうが、その場合はいきなり本番にするのでは無く、

何度か練習してみて、自信が持ててから実践することをお勧めします。

いきなり本番で失敗してしまうと、ボルトがどんどん太くなってしまいますから!^^;


それではこの辺で...

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