A型エンジン組み始めパート2
garage nakamuraです。
前回の A型エンジン組み始め パート2です。
バルブリフターとカムシャフトはクランクを組み付ける前にセットして有ります。
今回使うクランクは以前使っていたA14の加工品です。
オイル穴の拡大加工等の後にタフトライド処理したクランクで、
曲がり直し(タフト処理で出た曲がりです)と心を込めた?ジャーナル部のラッピングで使用していました。
以前のブログでパワーチェックのグラフをアップした あのエンジンに使っていたクランクです。
今回使うにあたり、窒化処理を追加でやってみました。
とても丁寧に処理して頂ける熱処理屋さんで、話もよく聞いて貰いました。
曲がりが出ちゃうかな?とちょっと心配はしていたのですが、
結果は 振れ で0.01mmで収まりました。(かなり優秀な数字ですね!)
よく曲がったクランクを 曲がり直し と言う事でプレス等で修正する話を聞きますが、
オーバーレブや荒い乗り方で曲がったクランクをそんなやり方で直しても1回踏んだら曲がっちゃうでしょ?
と言うのが私の考えです。
熱処理で曲がりが出たクランクは大きく曲がる物が多いですし、
修正しないと使えないですからしょうがないと言えばそうなのですが、
使っていて0.1mm以上振れが出た物(曲がりが0.05mm以上)は
残念ながら諦めた方が良いのかな?と感じています。(-_-;)
(使う用途によってはその限りではないでしょうが...)
L型6発の純正クランクはLDの物も含めてよく曲がりましたね~!笑)
当時は何が何でも8000RPMは回さないと舞台には立てない!?
くらいに考えて居ましたから尚更だったんですね。笑)
ただ、幸いなことに折れた事は無かったですね。
パワーが出ているから折れるという風に言われていた時代だったので、
パワーが足りないの?と考えていましたが 今、冷静に考えればそう言う事ではなかったんですね!
私は殆どのクランクにタフトを掛けていたので、それも折れなかった事の 一つだったのかな?
と、今回 A型のクランクを熱処理して貰った所の社長さんとも話が合いました。
俺のクランクもタフト掛けてたけど折れたよ!と言う人もいらっしゃるでしょう?
でも、タフトと言う名前は一緒でも処理する場所によって色々だと想いますよ!
シリンダーボーリングだってポート研磨や燃焼室加工だって文字にしてしまえば同じですが、
出来上がった物って 手掛ける人によって全然違った物になってしまいますよね?...笑)
熱処理関係でも同じ事が言えるんじゃないかと感じています。
あれ、話が...(^^ゞ
4発のクランク(A型の)は意外と曲がりにも強い様でよっぽど無理な使い方をしなければ
長持ちの部類じゃないかなと感じています。
画像のクランクは 普通のクランクに見えるでしょうが、
コツコツ&シコシコのチマチマと、とても手間を掛けて加工しました。
だから今回ピストンが2mm下がった位置に来てしまうので本当はA15のクランクならば、
ピストンもシリンダーとツライチになるのですが、15のクランクを用意してこのクランクと同じ様に加工するのはちょっと...笑)
すでにクランクも組み付けは済んでいるのですが、その画像を撮り忘れて居ました...汗)
次回はピストン&重量化?コンロッド編で行かせて頂きます。
と言っても、はたして楽しみに待って頂けている方などいらっしゃるのでしょうか? 大汗)
それでは、この辺で...
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