2016年3月 のアーカイブ | garage-nakamuraのいやはや速い!

A型用カムシャフトのバルブリフト確認

garage nakamuraです。

サニトラに載せるA型用のカムシャフトのバルブリフトの確認をしていました。

今頃そんな事やってんの?まだ出来上がってないのかよ!と言われそうですが...^^;

バルブシートカットも終わって、バルブバルブスプリングの設定をするに当たって、

そう言えば、どの位のセットで、どのスプリングを組めば良いんだっけな?

と、ふと考えてしまったんです。(遅い!)

 

昔はA型用のバルブスプリングは純正レース用のオプション品も含めて色々な設定が出来ました。

バルブハイトやバルブリフトに合わせてシートやリテーナーをオプション品も含めて組み合わせるんですが、

今の様にバルブスプリングテスター等も一般化していませんでしたから、

兎に角 試行錯誤でしたね。

 

試行錯誤と言うよりも、実際にレースで実績のある人と情報交換したり、

腹の探りあい?で検討したりして...笑)

 

いくら昔でもちゃんと理解している人はスプリングテスターを用意してデータを取って組み合わせて居たんだろーな?

と、自分でテスターを購入してから よ~く判りました。

 

さて、カムシャフトのリフトの件なのですが、

74度と言う事は刻印で確認していたし、ウェーバーキャブで使っていた頃で8000rpm位しか回らなかったのは憶えて居るのですが、

リフトはどれ位だったんだっけ?となっちゃうんですね!自分のエンジンだとね。(^^)

 

カムリフトを計測する場合、私はダイヤルゲージで測るようにしています。

(当たり前と言われれば そうなのですが...)

 

カムシャフトにもよるのかも知れませんが、ノギスでこんな感じで山の部分を測って

 

こんな感じでベース部分の寸法を差し引いて正確なカムリフトは出てきませんね...

 

実際にエンジンに組み込んで計測してみると理解出来ると想うのですが、

カムシャフトってそう言う作り(形状に)になっていると想います。

 

あっ!もしかしたら私の計測したカムシャフトがそうなっていただけかもしれませんので、

あくまで私の場合は!と言う事で読み流して下さい。

 

実際に計測してみると?

あれ~意外とリフトが有るな!?

7.4mm~7.6mm有ります。(昔の機械での研磨はバラツキが大きいです...)

と言う事は、ロッカー比を掛けたバルブリフトは10mmを軽く超えてしまいす。

 

10mm以下だと想って居たので、これではノーマルのスプリングリテーナーが使えません...

折角新品を熱処理に出して やる気満々だったのですが!笑)

 

まあ、オプションのリテーナーも在庫が有りますのでそちらでセットを考える事にします。(-_-;)

 

そんなめんどくさい事しないで、どこかで販売しているキット物を組んじゃえば良いだろーよ!

と言う人もいらっしゃるでしょうよね?

 

でもね、それだとつまんないでしょう!?

 

その辺の話は次回にでも書かせて頂きます。

 

それでは、この辺で...

質問や判らない事が有る方はお気軽にメールを送って下さい。

自分の想いを伝えたいならば

正々堂々と真正面から向き合うことが大切な事なんだと感じています。

どうぞご理解のほど、宜しくお願いします。

 

管理人にメール の欄からアドレスを変更して頂ければ私に届きます。

(迷惑メールが多いのでご協力お願い致します)

 

メールを送って頂く際に、大まかな住所(市名や町名など)と、

お名前(苗字だけでも)くらいは教えて欲しいです。

例えば 茨城県常総市の中村と申します。とかね...笑)

 

このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - A型用カムシャフトのバルブリフト確認 この記事をクリップ!Livedoorクリップ - A型用カムシャフトのバルブリフト確認 Yahoo!ブックマークに登録 BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク @niftyクリップに追加 FC2ブックマークへ追加 newsing it! この記事をChoix! Googleブックマークに追加 Bookmark this on Delicious このエントリをつぶやくこのWebページのtweets

コンロッドのオイル焼け

garage nakamuraです。

前回のブログでブッシュ入れ替えをしたRB28用H断面コンロッドのスモール部分の画像です。

元々の色は、重ねてあるロッド部分の色と同じ通常のショット加工後の色です。

もし磨いてある表面だったらば 綺麗な黄金色になっていたでしょうね!

これはオイルが焼けて付いた色だと想います。

 

随分 以前の記事になりますが、LZエンジンとRB26グループAのコンロッドの時に

ピン穴上部の焼けた画像を載せていたと想います。

ただ、あれは本格的なレースで使った物で、エンジンのオーバーホールサイクルとかも

ストリートで使うエンジンのサイクルとは訳が違いますね?

 

実際、このエンジンはサーキットは1度も走行していませんし、ストリートオンリーです。

このコンロッドのエンジンも この焼けが原因でエンジンが壊れたとかと言う事では無いですし、

画像もフラッシュで見難くて申し訳ないのですが綺麗に あたって いると想います。

すこ~し横向きの線の様なものは、クリアランス再確認の為の計測の跡です。

(綺麗に あたる って実際は あたらない から綺麗なのですが...笑)

ドラッグレース的な距離を踏み切っての乗り方ではここまでの焼けは出ないと想います...

それなりの時間と言いますか距離をそれなりの負荷をかけた状態で走ったと言う事なんだと推測出来ますね!(^^)v

 

勿論、ガンガン踏んで楽しむ為にエンジンに手を入れるのですから、

それはそれでOKなのですが、次回は補記類の見直しも含めて考え直さなきゃならない部分も出来たかな?

と妄想を膨らませています。笑)

 

例えばRB26で400PSと500PS、500PSと600PS もしくはそれ以上とパワーを上げていった場合、

それぞれのステージ上で補記類のセットアップから乗り方まで違ったものになってくるのが当然なのかな?

と最近 特に強く感じています。

 

エンジンを車をチューニングして行くのと同時にドライバーの 腕 も  もチューニングして行かないと

どこかでバランスが崩れて行ってしまうような気がします。

 

お待ち頂いているエンジンのお客さんで フルチューン と言う言葉がとても好きな方がいらっしゃるのですが、

 

フルチューンのエンジンに乗るにはドライバーもフルチューンじゃなきゃ乗れないのよ!

 

と何度も何度も話しています。笑)

 

どこが?何が?今時の車はフルチューンもライトチューンも同じに乗れるだろうよ!

と言われちゃうんでしょうね?

 

う~ん、とても書ききれませんので...^^;

 

それでは、この辺で...

質問や判らない事が有る方はお気軽にメールを送って下さい。

自分の想いを伝えたいならば

正々堂々と真正面から向き合うことが大切な事なんだと感じています。

どうぞご理解のほど、宜しくお願いします。

 

管理人にメール の欄からアドレスを変更して頂ければ私に届きます。

(迷惑メールが多いのでご協力お願い致します)

 

メールを送って頂く際に、大まかな住所(市名や町名など)と、

お名前(苗字だけでも)くらいは教えて欲しいです。

例えば 茨城県常総市の中村と申します。とかね...笑)

このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - コンロッドのオイル焼け この記事をクリップ!Livedoorクリップ - コンロッドのオイル焼け Yahoo!ブックマークに登録 BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク @niftyクリップに追加 FC2ブックマークへ追加 newsing it! この記事をChoix! Googleブックマークに追加 Bookmark this on Delicious このエントリをつぶやくこのWebページのtweets

ごちゃっぺ コンロッド ...

garage nakamuraです。

 

一昨日 親類の葬式に出席しました。

お袋の妹の旦那さんの葬儀でした。

 

その おば様は兄弟の中でも うちのお袋と顔が一番よく似ています。

お袋は 女5人 男5人 の10人兄弟の大家族で育ちました。

おば様は私が小さい時から ちゃん付け で呼んでくれています。

(こんなクソガキなのにね!^^;)

 

私と同い年の長男をはじめ、次男と女の子、3人の子供を授かって、5年ほど経ってから、

病気がちになって未だに治らずに闘って居ます...

いつも とても明るい笑顔で話しかけてくれる 大好きなおば様です。

 

私の親父の時、娘の葬儀の時も来てくれて、沢山、沢山 涙を流してくれました。

頑張ってね、お母さん(私のお袋)のこと頼んだよ!頑張れ!と励ましてくれた事が心に残って居ます。 

 

葬儀場で旦那さんと最後のお別れの時に、

 

お父ちゃん どうもありがとう ありがとね...

 

と ハンカチで目頭を押えながら か細い 小さな声で話しかけるように...

どんな気の利いた お涙頂戴 の司会者の言葉よりも 泣けました。

 

生きるということ、何の為に生きて行くのか?

まだ答えと言えるものは見つからないですが、

こういう場面に会う事も 生きて行く上で大切なことの一つ なのかなと感じています。

 

あれ~、すっかり前置きが長くなってしまいました。

現在 組み上げに入っているエンジンに使う コンロッドが ごちゃっぺ なんですよ!(笑)

 

ごちゃっぺ って判ります?

この辺の方言なんですかね。

でも、九州の方の おてもやん て言う歌でも歌詞の中に出てきますよね?

 

まあ、簡単に言うと 判らずや とか 人の言う事に耳を貸さない とか 協調性がない と言う事なんだと想います。

 

RB28キットを販売しているメーカーのコンロッドなのですが、

今回 ピストンを別のメーカーの物に交換するのですが、ピストンピンの径がそのメーカーのピンの方が100分の1位太く設定されているんです。

ですから、RB26の純正ピストンピンに準じて作られているピストンを組もうとすると?

 

クリアランスが大きくなってしまうんですね...

 

ピストンピンのクリアランスは あまり詰めなくても(ちょっと位広めでも)放熱の為には良いんだよ!

と言う考えも有るかとは想うのですが、やはり広すぎる様なクリアランスと言うのは心配の種になります。

 

上のメーカーのコンロッドは自分の所のピストン以外は使えない様な 小細工なんでしょうか?

要するに ごちゃっぺ なんです。笑)

 

新品のコンロッドではないですし、今まで使用してきた痛みとしての磨耗も数本&数箇所 有りましたので、

お世話になっている加工屋さんでブッシュの入れ替えをお願いしました。

 

いや~ 良い仕事 だと感服です!

綺麗です、削り目がホンとに綺麗です。(画像が悪くてスミマセン)

どんなに良い機械が有って良い材料が有っても それを操る 腕 が無いとやっぱり良い物は出来ないと想うんです。

知識やウンチクも大切だとは想いますが、

でも最後はやっぱり 腕 なんだろうな!と感じています。

 

それでは、この辺で...

質問や判らない事が有る方はお気軽にメールを送って下さい。

自分の想いを伝えたいならば

正々堂々と真正面から向き合うことが大切な事なんだと感じています。

どうぞご理解のほど、宜しくお願いします。

 

管理人にメール の欄からアドレスを変更して頂ければ私に届きます。

(迷惑メールが多いのでご協力お願い致します)

 

メールを送って頂く際に、大まかな住所(市名や町名など)と、

お名前(苗字だけでも)くらいは教えて欲しいです。

例えば 茨城県常総市の中村と申します。とかね...笑)

 

このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - ごちゃっぺ コンロッド ... この記事をクリップ!Livedoorクリップ - ごちゃっぺ コンロッド ... Yahoo!ブックマークに登録 BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク @niftyクリップに追加 FC2ブックマークへ追加 newsing it! この記事をChoix! Googleブックマークに追加 Bookmark this on Delicious このエントリをつぶやくこのWebページのtweets

プラグの見方なんですが...

garage nakamuraです。

私なりのプラグの見方なんですが、

以前にも書いた事ですがどんな検索内容でこのブログに来て頂いているのかを

見る事が出来るんです。(どなたが来られたかは判りませんよ!笑)

で、意外と プラグの見方 と言う方が多いんですね!

ただ、意外と忘れがちな点と言いますか、見るべきポイントって 焼け具合 だけで判断出来るものでは無いと感じています。

そのエンジンがどんな内容のエンジンなのか?

どんな使い方をするのか?

どんな条件で動かしているのか?

書き出すとキリが無いのでこの辺にしておきますが...

 

次にどんな状態の時に プラグを見たか?でその状態は随分と違った状態になっていると想うんですね!

 

例えばガレージの中でエンジンを始動して、そのままアイドリングで水温が上がるまで待ってからエンジン停止でプラグチェックとか...

で、例えばフルコンが付いていてバッチリセッティングが決まっているからプラグが きれいに焼けている な~んて!笑)

 

いや、別に駄目だとは言いませんが、毎回々々そう言う状態を続けていれば、いつかはプラグも汚れる燃焼室も汚れるでエンジンの為にも良くないと想います。

 

どんな状態のプラグが良いんだろう?と想ってネットで画像を見て回るよりも確実なのが、

ご自分のエンジンのプラグを見てみる事だと想います。

 

いつも通勤で使って、いつもどおりに帰って来た後に確認、

その時に 今日はいつもどおりの調子だったのか?どんな回転域を使って走っていたのか?

全部のプラグの焼け方は平均しているだろうか?

 

もし、焼けの良い悪いのバラツキが有っても別に調子が悪くないのならば、

もうちょっと回転を上げて乗ってみて それからプラグチェックして焼けが変化しているか?とか...

 

まったくノーマルのエンジンならば、乗っていて調子良く走れるならば、プラグは普通に綺麗に焼けていると想います。

 

ところがある程度手の入ったエンジンでノーマルよりもオーバーラップの大きなカムでプラグの番手が高い物が付いていたりすると、

どんな条件でも同じ様な焼けにすると言うのはちょっと難しいと感じています。

 

一般的にプラグに付着するカーボンは500度位の温度で焼け切れて行くと言われています。

ですから、ガレージの中でアイドリングで動かしているだけでは例え水温が通常温度に上がったとしても燃焼温度(ここでは目視出来る温度として排気温度としますね!)には届かないと想います。

 

私はお客さんの車のプラグチェックをしながらアドバイスをする事が有ります。

プラグが8番程度のレーシングプラグが付いている場合、乗り出して十分暖気が済んだら、

たまには回転なりブーストを上げて乗って下さい!と...

 

どれ位回せば良いのか?

最大トルクが出る位で良いんじゃないですか?

例えばターボエンジンならば、インターセプトポイント(フルブーストポイント)から1000回転位 回して上げれば十分ですよ!

それも、頻繁にやる必要は無いですよ。

道路が混んでいるとか色々と踏めない条件は有りますから無理にと言うことでは無いですが、と...

 

俺のはフルチューンだから中々踏める様な場所が無いんだよな~!と言う人もいらっしゃるかも知れませんが、

それは、間違ったチューニングをしてしまったか、走る場所を探す努力をしていないかだと想います。笑)

 

プラグの見方をマスターしたいのであれば、まずは何回も何回もプラグを見る事です。

こんな走り方をした時にこんな焼けだったとか、綺麗に焼けた時にはどんな走り方をした時だったとか、

あそこのガソリンスタンドの時は良かったとか悪かったとか etc etc etc

 

使っている番手が合っているとか、焼けすぎ だとか 実際に乗った時のエンジンの調子と照らし合わせて見るようにすると段々理解出来るのではないかと想います。

兎に角、ある程度エンジンの温度 排気温度を上げて乗ってあげると言うのが、

結局は綺麗に燃える&燃焼室の汚れも吹き飛ばしてくれる(全部とは言いませんが...)と言う事に繋がると想います。

 

それから、ちょっと気を付けなければいけないのが、

ご自分でプラグチェックをするのは良い事なのですが、焦らずゆっくり&キチンと作業するように心掛けて下さいね!

例えばRB26等はプラグホールの周りに小石等が溜まりやすい形状になっていますから、

プラグを外した際にプラグ穴からごみが入ってしまうとか...

 

外す前にエアブローでごみを飛ばしてからとか、カプラー類のチェックはくれぐれも気を付けて行って下さい。

意外とそう言う凡ミスでエンジントラブルになってしまった人っていらっしゃるのではないでしょうか?

 

工具も無ければ、自信も無いと言うのであれば、信頼の置けるショップさんなりお友達に診て貰うのが良いと想います。

診る人が見れば、その人の走り方や扱い方、はたまた性格まで判るかも知れませんよ!笑)

 

プラグ一つとっても 綺麗に乗るにはセッティングも勿論なのですが、

ドライバーの腕と言いますか車に乗るという事に対しての気持ちの持ち方も大切だと感じています。

 

上手く車に乗りたい!

調子良く走らせたい!

 

簡単な様で実は凄く知識と技術の要る事だと感じています。

私も常に考えて乗っていますが中々...^^;

 

でも、そう言う考えを持つ事が大切な事なんじゃないかと考える様にしています。

 

体力や技術はすぐには身に付かない

 

でも 

 

気持ち 心は 一瞬で変われる!

 

なんか良い言葉だな~と想います。

 

それでは、この辺で...

質問や判らない事が有る方はお気軽にメールを送って下さい。

自分の想いを伝えたいならば

正々堂々と真正面から向き合うことが大切な事なんだと感じています。

どうぞご理解のほど、宜しくお願いします。

 

管理人にメール の欄からアドレスを変更して頂ければ私に届きます。

(迷惑メールが多いのでご協力お願い致します)

 

メールを送って頂く際に、大まかな住所(市名や町名など)と、

お名前(苗字だけでも)くらいは教えて欲しいです。

例えば 茨城県常総市の中村と申します。とかね...笑)

このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - プラグの見方なんですが... この記事をクリップ!Livedoorクリップ - プラグの見方なんですが... Yahoo!ブックマークに登録 BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク @niftyクリップに追加 FC2ブックマークへ追加 newsing it! この記事をChoix! Googleブックマークに追加 Bookmark this on Delicious このエントリをつぶやくこのWebページのtweets

A型エンジンの想い出...

garage nakamuraです。

前々回のブログの A型エンジンのパワーチェック! で こうば を始めた頃の事を想い出しました。

なんの触れ込みも無く始めましたから全然仕事も有りませんでした。

で、小さく ほんとに小さくですが雑誌に広告を載せ始めました。

 

エンジンの新規製作も勿論なのですが、ご自分で組みたい人の為のパーツの加工も出していました。

特にA型エンジンの場合はその当時はベースエンジンも1万円位で購入出来るようなそんな時期ですから、

自分で友達等と何とか成るかな?的な感覚だったんだと想います。

 

余り予算が無いのですが、A型エンジンでそこそこ回るエンジンが出来ないですか?

と来店してくれたお客さんがいらっしゃいました。

310サニーに載せると言う話でした。

 

予算を聞くと 私が組んだのでは予算オーバーとなってしまいますが、

一緒に来た友達は4AGに乗っていて、何度かエンジンを組んだ事が有ると話をしていたので、

 

それじゃあ、パーツと加工は私の所で揃えて組むのは友達に頼むと言うことでOKでしょう!

と成りました。

 

組み付けバルタイの合わせ方等もちゃんとアドバイスしました。

その頃はサニトラのエンジンは降ろしてバラして有ったので試乗してもらうのは出来なかったのですが、

私のエンジンと殆ど同じと言いますか、シリンダーのボーリングも私の物より腕の良い加工屋さんでしたし、

ピストンのバルブリセスはフライスできっちり1発で綺麗に掘れていましたし、

バルブシート高さやスプリングの設定も私なりのデータが有りましたし、ちゃんと加工出来ていましたから、

私的には安心していました。

 

私のサニトラのピストンのバルブリセスなんて、ボール盤とリューターでガリガリでしたから...^^;

 

ポートもお客さんの方で削る事になっていて、研磨の途中で見せに持って来てくれたことも有ったのですが、

この辺で ちょっと難しいかな?とは想ったのですが、

もうちょっとここをこんな感じで削って下さい 的なアドバイスもちゃんとしました。

 

そんなこんなでエンジンが組み上がり、慣らしも終わりました。

と連絡を貰ってホットしたのを憶えて居ます。

 

ところが、どうもエンジンにパワーが無い様なのです...

最初に私が説明した頃は、9000回転とか最低でも8500回転位は回る筈ですと言っていたのですが、

8000回転も厳しい感じだそうです。

あ!エンジンは1400ベースの1470CCのエンジンです。

 

色々と付いているパーツの事なども聞いていて、

キャブはソレックスの44ミリ で タコ足はトラスト製の310サニー用 インマニが原田製だったと想います。

マフラーが50ミリなので、私は60ミリでしたからちょっと細いかも?とは言って有ったのですが...

 

特にキャブに関しては、フロートレヴェルのアドバイスもして有りましたし、

アウターベンチュリーのサイズも私はウェーバーでしたが、同じ38ミリを組んで居たようです。

 

電話でのやり取りでも始動性が悪いとか、途中で失火するとかの症状は無いそうです。

ただ、下の回転域からスムーズに乗れるのだとか...

 

私のサニトラの場合はデフのギヤ比が3.7と高いせいも有ったかも知れませんが、

パンパンに吹けた頃は5速(直結ギヤ比なので1.00です)1800回転以上回っていないとシフトダウンしないとアクセルは踏めませんでした。

(そのまま踏み込んで行くと、ギクシャクしてしまうと言う意味です)

 

どんなふうに良くないのか診せて貰えませんか?と言う事で実車を乗って来て貰いました。

到着した時の  を聞いた時点で何となく大人しいな?と感じました...

エンジンを組んだ友達も一緒だったのでエンジンルームを診せて貰いながら話を聞いて、

ちょっと運転させて貰いました。

 

走り出して直ぐに感じました!ホントに乗りやすい!低回転が楽!でも 上が回らないしパワー感がまるで無い...

決して調子が悪い訳ではないのですが、本来なら6000回転辺りから パーン♪ と もう一段盛り上がって来るはずのパンチが...

 

圧縮比もシートカットと面研とピストンリセスの割合で11.5に合わせて有りますから、

たとえマフラーが細いからと言っても一瞬だけでも(7000とか7500とか)勢いが出る筈なのですが、

まったくそれが無いです。(-_-;)

 

私のエンジンは降ろしてバラバラ状態ですから試乗して貰う事も出来ないので、

オーナーさんには言葉で説明する以外無いのですが、どうも上手く伝わらなかった様でした。

つまり、私の広告が誇大でホントはそんなに回らないし、パワーも出なかったんじゃないの?

疑って居るような顔をされていました。笑)

 

帰られた後も私なりに色々と考えたのですが、

やっぱりポート加工周りが大きく影響していたんだろーな!?と...

ポートだけじゃなくて、インマニの入り口から燃焼室を回って排気ポートに抜けて行って(マフラーも関係しますが)

それがパワーを産み出している訳じゃないですか?

 

今の時代のエンジンじゃなくて、40年以上も前のヘッドですからA型にしてL型にしても

ポート研磨抜きではチューニングって考えられないエンジンですよね?

別に今のエンジンがポート研磨が必要ないなんて言ってませんよ!笑)

(現にRB26なんて相当変化が有ると感じていますから)

 

この時に、商売って難しいな?と感じたと同時に

俺はそれなりにやってたんだな!と...

(当たり前と言えばそれまでですが^^;)

 

エンジンって正直なんだと想うんです。

どんなに一生懸命に頑張ったからと言っても、

的を外した触り方では応えてくれないんですね!

 

又 どんなに高価なパーツを使ったからと言っても、

やる事やってないエンジンは直ぐに性能ダウンやトラブルが起きてしまう。

 

そして最後にどんなに良いエンジンでも乗り手の  が悪いと直ぐに壊れてしまう。

パワーの出ているエンジンなら尚更...

 

エンジン破壊のメカニズムについて最近に考えて居ます。

 

それでは、この辺で...

質問や判らない事が有る方はお気軽にメールを送って下さい。

自分の想いを伝えたいならば

正々堂々と真正面から向き合うことが大切な事なんだと感じています。

どうぞご理解のほど、宜しくお願いします。

 

管理人にメール の欄からアドレスを変更して頂ければ私に届きます。

(迷惑メールが多いのでご協力お願い致します)

 

メールを送って頂く際に、大まかな住所(市名や町名など)と、

お名前(苗字だけでも)くらいは教えて欲しいです。

例えば 茨城県常総市の中村と申します。とかね...笑)

このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - A型エンジンの想い出... この記事をクリップ!Livedoorクリップ - A型エンジンの想い出... Yahoo!ブックマークに登録 BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク @niftyクリップに追加 FC2ブックマークへ追加 newsing it! この記事をChoix! Googleブックマークに追加 Bookmark this on Delicious このエントリをつぶやくこのWebページのtweets

砂浜で Motec setting でした。

garage nakamuraです。

先日 茨城県神栖市の日川浜(にっかはま)の砂浜で Motec のセッティングでした。

その1週間程前に電話がありまして、3月の10日頃にグアムに向けて船積みの予定なので

今度の日曜日はどうでしょうか? と連絡を貰っていました。

 

車両の画像です。

 

当日は写真を撮るのを忘れてしまったので、今現在の車のカラーリングとは違ってしまっているのですが、

車両は同じです。

 

オフロードトラックですね。

約10年前にクロモリパイプからフレームを起こしてエンジンはトヨタのV8 ミッションもトルク感応型?のオートマです。

砂漠の様なコースを走るレースの場合 クラッチ付きの通常のミッションではどうしても勝てないそうです!

 

実際に向こうの車両は殆どがオートマミッションだそうです。

あ、オートマミッションと言ってもセミオートマ的なミッションで普通の乗用車の物とはちょっと違った物になりますが...

 

アメリカの バハ1000 と言う1日で約1000キロ走るオフロードレースが有るのですが(アメリカでは超メジャーなレースだそうです)

それに出場する為にドライバーさんが殆どの部分を製作してエンジンが始動出来る時点でMotecを取り付けてセッティングして

それから約10年...

 

今現在は バハ1000には下の車両で出場しているそうですが、国内はもとより

北京ラリーやグアムのレース等、ずーっと走らせていたそうです。

ちなみに このタイヤ の開発ドライバーの一人だそうです。

 

エンジンはあれから何機も積み替えていて、リセッティングしなくちゃとは想っていたけれど、

燃圧の変更とかで走っちゃうもんで!?と...

 

エンジンはNAなのでエンジン回転とアクセル開度で制御しているのですが、

スロットルが2バレルタイプの物を4個の8連スロットルで動かしていますし、

ましてオフロードの全開レースですからある程度走ればスロットルセンサーの位置も当然 ズレ が出て来ますね?

 

NAエンジンなので通常 フロットルとエンジン回転で制御するのですが、

この場合、全閉状態のスロットルの位置がズレてしまうと?

例えばアクセルを踏んでいないのに本来の位置に戻っていない信号になってしまっていると仮定すると、(普通は開いた状態にズレます)

読むマップの位置がアクセルを踏んでいる状態の所を読んでしまいます。

 

すると、そこは当然アイドリングよりも大目の燃料を吹くように設定していますからアイドリングでプラグがカブってしまったりとか、

再始動しにくくなってしまったりするんですね!...

 

アクセルを開けていっても本来の場所よりも大目の燃料が吹くようなマップを読んでしまったり、

より進んだ点火時期の部分を読んでしまったりで本来の調子ではなくなってしまう場合が有ります。

 

これはMotecでも他のECUでも基本的には同じで、この辺の部分で躓いてしまって、

訳も判らず このコンピューター使えないや! となっている人も居るのではないでしょうか?

 

ちょっとのズレならば差し支えない様な設定やマップの作り方も出来ますが、

本来はキチンと合わせてあげるのが一番だと感じています。

 

さて、セッティングですが、 私のMotecに付け替えてラムダセンサーを取り付けスロットルの設定を済ませると?

アイドリングから今までよりも違った  になってくるようです。

 

走って貰ってドライバーからフィーリング聞きながらロガーを吸い出して診てを数回繰り返して...

プロのドライバーですから走りも違えば踏みっぷりも違います!

冬場の浜辺ですから海水浴客も居ませんし、元々走ることが大好きな人って、

エンジンが調子良くなると楽しんで走っているのが良く判ります。笑)

 

サポートで来てくれていた人達も 何か調子良さそうだし乗ってるよね!とはっきり違いが出ているようです。

結構なスピードで かるーくアンダー気味 で4輪ドリフトで豪快にコーナーリングしているのを見ると、

まるでYou Tube にあげたくなる様な走りです!(プロだから当然ですかね 笑)

 

戻って来てもらって、書き換えの為の話を聞いても やっぱり乗れる人とのやり取りはとてもスムーズです!!(^^)v

 

私はうちのお客さんには必ず言う事なんですが、

どんなに良いパーツを使って車を作っても、どんなにパワーのある調子の良いエンジンを載せても、

 

結局 最後はドライバーなのよ!と話しています。

 

そんなの当たり前だろ!と言われそうですが、その当たり前の事が判っている人って一体どれだけ居るのか?

ちょっと考えて憂鬱になってしまいます...

 

しばらくぶりの 現場 で又ひとつ勉強させて頂いた一日でした。(^^)

 

それでは、この辺で...

質問や判らない事が有る方はお気軽にメールを送って下さい。

自分の想いを伝えたいならば

正々堂々と真正面から向き合うことが大切な事なんだと感じています。

どうぞご理解のほど、宜しくお願いします。

 

管理人にメール の欄からアドレスを変更して頂ければ私に届きます。

(迷惑メールが多いのでご協力お願い致します)

 

メールを送って頂く際に、大まかな住所(市名や町名など)と、

お名前(苗字だけでも)くらいは教えて欲しいです。

例えば 茨城県常総市の中村と申します。とかね...笑)

 

このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - 砂浜で Motec setting でした。 この記事をクリップ!Livedoorクリップ - 砂浜で Motec setting でした。 Yahoo!ブックマークに登録 BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク @niftyクリップに追加 FC2ブックマークへ追加 newsing it! この記事をChoix! Googleブックマークに追加 Bookmark this on Delicious このエントリをつぶやくこのWebページのtweets

garage-nakamuraのいやはや速い! TOP » 2016年3月 のアーカイブ

料理教室合コン