ビートのフライホイール軽量化しました。
garage nakamuraです。
お世話になっている先輩の車屋さんからホンダ ビート のフライホイール軽量化を依頼して頂きました。
今回はミッションをばらすついでにフライホイールの軽量化でもやってみるか?と言う遊び心での様です。(^.^)
見るのも初めてだったのですが、見るからに小さくて可愛いフライホイールです。
電話で以来を受けた時に、削る肉は付いていますか?との問いに
軽いと言えば軽いのだけど、その割には外側の方に結構肉は付いているみたいなんだ!と言う事でした。
画像を見て頂くとお分かりになるかと思うのですが、確かに外側のセルのリングギヤ付近がちょっと肉厚に成っています。
どれ位落とせるのかな?思いながら計量してみると、約4,7kgです。
やっぱり軽のエンジンですね...w
それではと言う事で旋盤にセットするのですが、普段使っているスクロールチャックと言って、一箇所で3個の爪が同時に動いて掴むチャックだと上手くフライホイールのセンターが出ないんですね。
エンジンの部品の中で一番大きく外側に位置する部品ですから、中心に尚且つ垂直に付くようにしないと振動やメタルの当たり不良の原因になってしまいます。
ですから、こう言う場合は4つ爪のチャックで上手くセンターを出して削るようにしないと後で 困った君 に成っちゃいます。(^^)v
ご存知の方も多いでしょうが、4つ爪のチャックの場合は一つ一つの爪が別々に動くので切削物にダイヤルゲージ等を当てながら少しずつ動かしてセンターを出して行くのでセットするにも時間が掛かります。
知らん顔してスクロールチャックで適当に咥えて削っても大体は出るのですが、そう言う事を平気で出来る様になってしまうと残念君になって行くんですね!<また横道か?笑
センター出しも終わって削って居る所なのですが、物が小さいだけに中々軽くなってくれません...
回転物ですから、なるべく外側を削って軽くした方がレスポンス的には良くなる方向に向かうのですが、
余り外側を削ってしまうとリングギヤが心配です。
色々と肉厚とも相談しながら削ったのですが、3,7kgと約1k gの軽量化に留まりました。<あまり薄くしてしまうのも怖いですから。
後でフィーリングを聞かせて貰う事になっています。
最近はクロモリ製等の軽量フライホイールが主流ですからノーマルフライホイール軽量なんて殆ど聞きませんが、
きちんとセンターが出ていて、バランスが取れていれば使えない=良くない と言う物では無いと思いますよ。
材質的な部分も含めて意外と見落として居る部分かも知れないと思う事も有ります。
あまり難しい事を書き出してしまうと長くなり過ぎてしまって面白く有りませんから、
今回はこの辺で...^^;