RB26グループAピストン
garage nakamuraです。
画像はRB26のピストンでグループAの時に使われていた物と聞いています。
聞いていたというのは私が組み付けて使ったピストンでは無いのです。
ニスモフェステバルでお客さんが買ってきてくれた物で1個だけ持っています。^^;
確か当時は新品が買えたんですよね。
値段は1個16万円位だったと!
1セット6個使うとなると約100万円<ピストンだけで...
メーカーはイズミ製と記憶しています。
径は86mmですからノーマルと同じサイズです。
ノーマルの新品ブロックを購入してもシリンダーサイズが仕上げられて居ますから、
もしこのピストンを使うとなるとサイズが合わない場合等も有りますから難しいところですね。
ワークスの場合は仕上げ前のブロックをこのピストンに合わせて掘りますから問題無いですし、
ブロックその物が市販品とは違う材質を使って居ましたから綺麗に回る耐久性の有る腰下(ブロック部分)が実現出来たんですね。
俗に言う 試作ブロック ですね!
日産の場合はA型の頃にはこの 試作ブロック と呼ばれているブロックが存在していましたね。
裏側を見るとちょっと色が赤っぽいと言いますか、肌の細かさが違うブロックが有りまして外見上は見ても判りませんでした。
画像ではピストンリングがチタンコーティングされた物になっていますが、当たりはよく見えないですね...<すみません。^^;
使用していたピストンで使用時間は判らないのですが磨耗がほとんど無い状態で 線当たり と言われている様な綺麗な当たりになっています。
チタンコーティングは磨耗が少ないとは聞きますがこう言う当たりを見ると確かに頷けますね。
裏側の画像を見ても綺麗に丁寧にバリ取りされているのが判ります。
このピストンの形状は当時走らせていた日産CカーのV8のレーシングエンジンが有ったのですが、そのピストンととても似ています。
やはりレースで築き上げた実績と言うのは揺ぎ無いものが有るのでしょう。
最後の画像はピストンヘッドの画像です。
インテーク側だけにリセスが有ります。
グループA当初の頃はカムも作用角の大きいリフトの有る物を使って居たと聞きますが、終盤はそれほどでもない作用角もリフトも少なめのカムに落ち付いたと聞いています。
リセス部分を見ても余り感じられませんね...
とても頑丈そうなピストンで一度はこんなピストンでがんがんブーストを掛けて思いっきりエンジンを回して見たいなと妄想にふけっています。www
それでは、この辺で...
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