RB26のECUユニット交換
garage nakamuraです。
先日RB26のコントロールユニットが調子悪いと言う事で連絡を貰いまして点検後、ユニットとロム交換をしました。
32GTRには年式によって5種類のコントロールユニットが有ります。
発売時に付いていた物が
R128
R138
R280
R281
R282
とこんな感じだったと記憶しています。<もし間違っていたらすんません。^^;
上記の5種類はそれぞれ互換性が有って、どれをどれに付け替えても普通に動いたと思います。
今回依頼されたのは、最終型の R282 のタイプだったのですが、
普段はほとんど乗らないで車庫の肥やし?にされている車のようです。w
今まではコントロールユニットが壊れると言うのは32GTRの場合は、
純正のロムのハンダ付けの部分を外す時に失敗して基盤を痛めてしまったとか、
ソケットやスクランブル用の基盤をハンダ付けした際、上手く付いて居ない等の原因がほとんどだったのですが、
今回の場合は、当てはまらないようです。
始動時にチェックランプが点滅したりしなかったりで、時々プラグがかぶってしまったりしたようです。
あまり乗らないで居るのも湿気が溜まったりで電子関係の部品にとっても良い事では無いと感じています。
今ではほとんど以来は有りませんが、当時HKSのドラッグが龍ヶ崎で開催されていた頃は随分と触りました。
沢山売れたと言う事では無くて、セッティングで色々とデータを作ったと言う事です。
(有名じゃなかったので売れませんでした...^^;)
この32GTR用のロムで凄いのが有ったんですよ!
意味は若干違うのですが、ミスファイヤリングロムと言って、
停止状態でアクセルを開けていくとエンジン回転が上がって行きますが、
その時にブーストも上がって行ってフルブーストになるんです!
セラミックタービンは簡単に1,2キロまで上げられますし、
ノーマルエンジンに45Sのウエストゲートでも車が停止状態でもゲートが鳴きました!<フルブーストです!(^^)v
スタートが 命 のドラッグレースですからこれは最高の武器でしたね!!
で、スタートすると当然スピードが上がって行きますが、この時2キロ単位で読んでいるマップを切り替えて行けるんです。
スピード信号は1ビット2キロとプログラムされていましたね。ノーマルもそのままです。
ですから、スタートしてからスピードが上がって来て各ギヤでの守備範囲に合わせて回転軸、付加軸も分けて別々にマップが持てるんです。
勿論、点火と燃調と別々にです。
ですから、ほんとに合わせ込もうとしたら、全部で燃料と点火のマップだけで20面以上作れるんですね。
もう頭の中がぐちゃぐちゃですよ...<パンクしそうになります。
乗って総てを判断するなんてとても出来ませんからデータロガーを取り付けて吸い出したデータとにらめっこです。
ご飯なんて食べてる暇が無かったですね。^^;
今となっては懐かしい思い出ですね。
この修理をしたコンピューターは普通の一面だけのロムでしたが、
やっていてふとそんな事を思い出しました。
それでは、この辺で...
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。