FJ20ヘッド修正面研です。
garage nakamuraです。
ここの所、ヘッドの面研が多いですが今回はFJ20エンジンのヘッド修正面研です。
それはそうと、5月も末に成ると言うのに随分と寒いですね~!
先日の15日頃は1日サーキットに居たら首筋がヒリヒリするほど日焼けしたんですけどね。<これは焼入れとは言わないですね...^^;
話は戻りまして、今回のFJ20のヘッドはいつもお世話になっている先輩の車屋さんからの依頼で修正面研です。
画像を見て頂くとお分かりに成るかと思うのですが、画像の上側が排気バルブ側ですね。
その排気バルブの上側の左側の部分が色が変わっています。
虫食い状態になっているのですが、業界用語で<ほんとか?<しける と言っています。
よく煎餅がしけるとか言いますよね?あのしけるです。
軽く溶け出す前兆と言う感じでしょうか?アルミの表面がスポンジ状になってしまっています。
はは~ん、ノックだな?と思われるでしょうか?...
私の見解はちょっと違うんですね。<まったく無いとは言い切れませんが!
普通ノッキングの場合はインテーク側が先に出始めます。
このヘッドの場合はインテーク側はまったくと言って良いほどノックキングの症状は見られません。
現在はノッキングの出方も可也理解されて来て通常の場合は混合されたガスがプラグからの火で(電気ですね)燃え始めるわけですが、
インテークよりもエキゾーストの方が温度が高くなっていますからまずエキゾースト側から先に燃え始めるようです。
燃焼室という決められた空間の中で燃え出す訳ですが、燃えたガスは膨張して行って徐々にインテーク側にも移って行きます。
その時に中々燃えずにどんどん端に追いやられたガスがプラグから燃え広がった火とは関係無しに燃え出す現象がノッキングとなっていますから、
今回のFJ20のヘッドの場合は理屈が合いません。
では何故こうなってしまったのか?
原因はオーバーヒートの様です。
サーキットを走って居たそうですが、気が付いた時にはラジエーターの水が残り少ないほどになっていたとか?
FJ20って結構丈夫なエンジンだったのでこれ位で済みましたがもしRB26だったらもっとひどいダメージだったでしょうね!<全損に近いかも?
で、修正面研なのですがこのヘッドは今までも面研はある程度やって有る様でインテークのバルブシートまで肉が余り残っていません...
計測したところ歪みはほんの少しで済んでいるようです。
ヘッドガスケットが載る部分が綺麗になっていればガスケット抜けも心配要らないしと言うことで最小の面研量でバルブシートには食い込まずに済みました。
バルブシートも削るようになってしまうとカッターの歯が欠けたりして又やり直しになってしまったりと結構面倒なので
今回は削る前から超硬の交換式のチップに変えて始めていました。<今まではハイス鋼のバイトでした。
削り終えて見てみるとしけた部分が3分の一以下に成っています。
ヘッドガスケットのシール面にも乗らずに逃げられそうです。
インテークのバルブシートまではあと0.1ミリも有りませんから今回はこれで勘弁してやりましょう!(*^_^*)
これからの季節、サーキット等では水温&油温も冬場とは比べ物にならないほど上がりますから注意が必要ですね!
水温&油温は暑くなってもドライバーは熱くならずに楽しんで貰いたいものです<上手い!座布団1枚!!
失礼致しました。m(__)m
それでは、この辺で...
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