2010年6月18日 のアーカイブ | garage-nakamuraのいやはや速い!

煙は止まりました!が...

garage nakamuraです。

いやー、昨日は暑かったですね?
まだ体が夏に向けて準備が整っていない”雰囲気”です。^_^;

冬は夏が恋しくて、なんて毎年思うのですが...

さて、前々から気に成っていたFCの煙の件なのですが、やはりメタポンの不具合のようでした。

ようでしたと言うのは、はっきり特定出来た訳では無いのです。
無いのですが、他には考えられないので、もう一度簡易的では有るのですが、
圧縮を点検して、今回は、私がセルを回してテスターをオーナーさんに持って貰って
エンジンは異常なしというのも確認してもらいました。

まず、サージタンクを外してハウジング上のオイルチューブを外し、
アルミで製作したカラーをボルト止めしまして、メタポン側の方にもカラーをボルト止めしてオイルは一切流れないようにしてみました。



最初はハウジング上のボルト(ワンウェイ構造になっています)が壊れているのか?
とも考えていたのですが、外してみると、”4本全て”に先端の穴が開いている部分にオイルが付いています。(ちょっと多目じゃないのかな?と言うくらいです。どの位が普通なのか判りませんが 爆)

これは、ボルトとかの問題じゃないな?と言うことで”カラー大作戦”と成りました^_^;

結果は?消えました!綺麗に!

じゃあ、タービンは大丈夫だったんじゃないの?という話にもなるかと思うのですが、タービンはばらして点検したおかげで不具合が見つかって良かったと思っています。

タービンからの煙も有ったのでしょうが、あのまま使っていたらまず早い段階でトラブルが出ていたでしょう?

タービンブローしたら間が悪いとエンジンに破片が入ってエンジンも逝っちゃうでしょう?(排気ポートがぺリなんですから...)

おっと、得意の横道へ 笑

これは、エンジンを組んで貰った方にも報告しなければ!と言うことで℡したのですが、その方が言うには、以前その方の所で同じ様な止め方をした車が有って、
エンジンオーバーホールの際に、メタポンを点検したところ、センターのシャフトが
ちょっと重い感じになっていたとか?...

銕 さん、直ぐにどうにか成ると言う事は無いかも知れないけどメタポンは外しちゃってメクラ蓋にした方が良いと思いますよ!
とアドバイスを貰いました。

やっぱり、と思いましたが、どうもメタポンを止めている下側のボルトが見えないので出来れば避けたいと考えていました...

ラックを外すか?タービン外すか?迷う~ (すっかり逃げ道を探してます(^_^.))

煙が止まった時点で、マフラーのフロントパイプもちょっと手直しが必要と判明し
そちらの加工も同時進行で進めています。

差し込み式で3分割にしていたのですが、段々排気漏れが多くなって来た様なので
スプリングフックでもうちょっと固定します。

作った当初は必要ないと思っていたのですが、実際車を動かすと微妙な”ずれ”が出てきますね?

それから、

オーナーさんがブログで負圧のことを書いたら、思いのほかコメントを貰ってちょっと戸惑っていたので、私の方から一言。

まったくのノーマルポートであればアイドリング時の負圧で有る程度の想像はつくでしょう。

しかし、ポート加工を施したロータリーエンジンでは、それはまったくアテにはならないと思います。

同じチューナーさんが同じポートのエンジンを作ったのであれば話は別ですが、別々のチューナーさんが削ったポートでは似てはいてもまったく別物のエンジンになると思います。
(同じ人が削ってもそのスキルによっては入り口と出口が同じだけで中身はバラバラというのは良くある事です。)

オーナーさんには良く説明して理解してもらっているのですが、ロータリーのポートって、レシプロエンジンのカムシャフトに相当する訳ですよ。

と言うことは、チューナーさんが今まで蓄えてきたノウハウがポートに注がれている訳です。
本当の意味でカムシャフトをバンバン作れる様な方は滅多に居ないと思いますが。
(最低でも1000分の1ミリリフトごとのクランク角度を追いかけて行くんです。)

型紙がどうの、大きさがどうの、と言うレベルの話ではないんですね?
入り口が有って、出口が有ると言うことは、その間も有ると言う事なんです。
ロータリーだからレシプロだからに限らずその間の部分も非常に大切な部分ですね。

知ったかぶりをするのは嫌いなので敢えてここでは書きません。

慣らしが済んで”調子良く回っている”エンジンのその時の負圧が基本になるのです。

実際、今回のFCの場合、メタポンを止めたらアイドリング時の負圧は少なくなりました。(僅かですが)
今まで多めに吹きすぎていたオイルが密閉性を上げていたと推測出来ます。

アイドリング時の空燃費でも大きく変わりますよ。
それから、AACバルブの作動量でもえっ?と言う位変わります。
(ここの部分を理解している人がどれだけ居るのかも疑問です)

幸か不幸か、この車は大きく手を入れる度にまったく関係ない部分がトラブルを起こします。

オーナーさんに、今回直ったら”FCトラブル物語”と言うことで、ブログ書いても良い?と聞いたら、ニコニコしていたのですが、さすがにそれは止めて下さい!という顔をしていたので、残念ですが、ここでは書けません...

あ!言っておきますが、オーナーさんのせいでは無くて、あくまでも車の経年劣化での話です。

確かに生産から20年位経つわけですから、どこが壊れても不思議では無いのですが、どう考えても”なんでそうなるの?”と言う部分が出ています。

これはメカニックとしては幸せなのか?不幸なのか?答えはオーナーさんが握っているのでしょう!と軽くプレッシャーを掛けておきます(^^)v

それではこの辺で...

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