ピストン考察
garage nakamuraです。
私の周りの人達も今の時期は、”だるい”とか”頭が痛い”とか”頭が悪い”とか?
言ってますね...笑
皆さん、調子はどうですか?どうですかと言うのは、体の調子のことです。
年のせいかな?とも思ったのですが、そればかりとも言えないようで何となく安心しました(^^)v
昔、農業が主体だった頃は(私の住んでる地域のことです)田植えは一大行事のうちの一つでして、秋の収穫の鍵を握る大事な作業の一つだったんですね!
その大事な作業を懸命にこなして、ほっと一息つけるのが今の時期だった様な?
だから、今の時期と言うのは、体に疲れが溜まり、疲れやすくなる時期なのかな?
とも思います。
何十年も何百年も掛けて先人が蓄えてきた作物や人間の体に適した作り方や、それを作る時期等...やはりそこには”ノウハウ”が必要になってくるんですね。
今は、機械化が進んで、なんでもいつでも効率良く便利になって来ましたが、それが総て良い方向に向いているとは思えない部分も有ると思っています。
車もそうですよね?色々と問題になっているようですが、アクセルやステアリング、ブレーキもECU任せで動くようになって、本当に安心&安全なのか?
アクセルは自分で動かすもんだろうと思っている銕 です。(^^)v
さて、画像です。
これは、A型用のピストンでA14に使っていた物です。
走行距離は、はっきり覚えていないのですが、1万キロは使っていなかったと思います。
このピストンが組まれていたエンジンはMotecが付いていたのですが、
セッティングで5速(当時の直結5速なのでギヤ比は1,00です)8500rpmまでは
私も現車合わせで同乗しています。
と言っても、スピードは220キロくらいしか出てませんが...
アメリカ製の鍛造物なのですが、ピストンピンがオフセットされてないので有名な?所の物です。笑
リングの厚みは、トップが0,8ミリ、セカンドが1,2ミリです。
画像をアップで見てもらうと判るのですが、通称”べた当たり”と言われるリング厚み分が総て当たっている状態ですね!
ちょっと補足なのですが、新品のリングと言うのは、通常は、真横から見て、(シリンダーとあたる部分のことです)たる型だったり、下に向かって斜めに広がっていたりする形なのですが、それが磨耗してくると、本来の厚み分が当たるようになって
”べた当たり”となるわけです。(説明へたでごめんなさい!)
すると、画像の様に厚み全部が光って来るわけです。
まあ、通常はこの段階で交換になります。
こちらは横からの画像です。
やはり良く見えませんね?サイドの当たりはあまり良く有りません。
特別オイル消費が有るエンジンではなかったのですが、それでもオイル上がりが確認できます。
こちらが反対側からの画像です。
トップランドのカーボンの付き具合が↑の画像と随分違いますね?
ピストンは同じ物です。
やはりこの辺がターンフローヘッドの弱点と言いますか、難しい部分なのでしょう?
このエンジンはわたしのが組んだ物ではなかったのですが、結局シリンダーの磨耗も限界を超えていたので、これで役目を終えました。
距離にして1万キロも走っていないのに、油温も水温も規定範囲内だったのに
その割には寿命が早かったのは、オーナーが高回転キープ派?だったんですね。
常磐道の三郷料金所から福島のいわきインターまで180キロと看板が出てますよね?
実家がインターのそばなのでちょくちょく帰っていたようですが、
所要時間1時間弱!!180キロを1時間掛からないで走るそうです!!
途中、何箇所かレーダーが有りますから、そこはスピードを落とすわけですよね。
私も最初は”ほら”じゃないかな?と思ったのですが、どうもほんとらしいです。
”7000rpm以下には殆ど落とさないよ”と言ってました...
それじゃあ、エンジン持たないからギヤ比(ファイナル)変えようよ!と言っても
聞く耳もたずでガンガン行ってたらこんなピストンが出来上がりました(^^)v
A型でマイナーツーリングに参戦してた、あるレースやさんにこの話をしたら、
”そりゃあ、へたな耐久レースよりも過酷だわ!”と言われたそうです。
私もそう思います...