見えない敵が見えました!
garage nakamura です。
昨日の FCのトラブルが原因究明が済みました。
残念ながら、エンジンはリヤ側がブローしているようです。
圧縮も全然有りません...3箇所のアペ全部飛んでる様子です...
画像がその原因、見えない敵でした。
何のことか判らないですよね?順を追って説明させて頂きますね!
(オーナーにも了解を頂いていますので...)
この車は、バッテリーを後部、燃料タンクの上部辺に移動して有るので、純正のバッテリー部分から太目のケーブルで今のバッテリーのところに引きなおして有るのですが、
助手席のダッシュボード付近で汎用ターミナルを使って中継地点を設けて有ったんです。
で、電源ですから、当然カバー等で絶縁しますね?この車もビニールテープできちんと処理されていましたし、今までは、普通に機能していたのです。
ところが、画像を良く見て頂きたいのですが、ボルトで止まっているターミナルと太目のシルバーのケーブルなのですが、圧着が緩んでしまって接触が悪く成っていたんですね!(簡単に抜けてしまいました)
トラブッた時には刺さってはいたのですが、ほんの一瞬ですが”瞬断”が起きたようです。
テープの上から手で揺すった時にもその症状が出ました。
ターミナルのボルト穴の方には半田を流して有ったのですが、基本的に”かしめ”部分の圧が足らずに使っているうちに緩んで来ていたのでしょう!
ここからが本題なのですが、何でそれがブローの原因なの?と成りますよね?(詳しい方なら、あー!成るほど~!と感付くでしょう)
それは、通常運転状態では、コイル&イグナイターには常に12V(この車は実際は13V以上になります又イグナイターには直接通電されていないタイプも有ります)が繋がっているわけです。そこにECUの点火信号線が繋がっているんですね。
その信号線が、プログラムに沿って、点火の合図を送るわけです。
その合図というのが、簡単に言いますとショートなんです。
コイルに行っている12Vは通常はそこで行き止まりで他には流れないようになっているのですが、
そこに一種のスイッチの様な物が有って、そこにECUの 点火信号が流れて、行き止まって居た12Vが流れる仕組みなんです。
良く言う”マイナスコントロール”という方式です。(総ての点火装置がこれに当て嵌まるということでは無いのでその点は、あれで、あれです^_^;)
実際にやってみると判るのですが、プラグコードにプラグを付けて火花が出る状態で、コイルの電源を(スイッチを)パチパチとON,OFFしてみると一瞬プラグに火が飛ぶんですね!
今回の場合は、その状態が3速から4速にシフトアップして、ブーストがグッと上がって行った時に、突然接触不良が出たのが原因のようです。
2つのローターのうち、たまたまリヤ側の圧縮状態が条件が揃っていたのでしょう!
ヘビーノックで最初に一箇所のシールが吹き飛んでその圧力で隣の部屋、その隣の部屋と先日のブログの”一撃必殺”攻撃に繋がっていったものと想像出来ます。
それが、6000回転位で起こった訳ですから、聞いてる感じでは、”パーン”と言う一瞬の音に聞こえたんだと思います...
と、こんな感じで判りましたか?上手く伝わったか心配ですが...
燃調が合ってなかったんじゃないの?と思う方も居るかも知れませんが、
その場合は、通常はフロント側が先に逝くようです。それに燃調が原因ならばとっくに逝ってる程、この車は走っていますから、その点は無いと読んでいます。
当日も私は、エンジンの”音”を聞いていて、いやー!今日も調子良いな~!
特に最後の走行時間は、タイヤもSタイヤにしてそれまでよりもガンガン行ってましたからこれは自己ベスト間違いなし!と確信してたんです。(^^)v
今更ながら、本人の了解を貰ってこうやってブログに書かせて貰っていますが、たとえ私の行った作業では無いにしても、私も心が痛いです...
もっと低い回転&負荷で前ぶれの様な症状が出ていればもしかしたら気が付いてあげられたかも?ご飯が美味しくないです...
ここで、誤解を招かない様に一つ付け加えさせて頂きますが、
”お前はショップでやってるんだから仕事が入って良いだろうよ!可哀想なのはお客さんなんだよ!”
と考える人が居るかも知れませんが、それは大きな間違いです!
どんな壊れ方をしても、それが仮にオーナーが加工した部分で有っても私が作業した部分で有っても、私はとても辛いです。
オーナーに”エンジン逝っちゃってるみたいよ”と言うのは辛いものが有りますよ!
車が好きで好きで、車が有ったからこそ、ここまで生きてこられたと想って居ます。皆さんもそう言う気分の時って有るでしょう?
人のことだから、俺には関係ないから、私はそう言う風には考えられないんですね!だから、そんな考えの人間は嫌いです!
おっと、話が得意の脱線です?
よくブログで良い結果のことしか書かない人も居ますが、今回オーナーも了解してくれてこういう内容の事を書かせて頂きました。
何を判って頂きたいかと言うと、バッテリーを移動していない場合でも電気関係、ターミナル関係に於いては、結構手を入れてる人も居るでしょう?
又、全然手を入れていないにしても、貴方の車はどうですか?きちんと安全に固定されていますか?通常のメンテナンスの項目の中に”電気の接触部分” についても付け加えてみては如何でしょうか?
もし、”かしめ”部分などが怪しくて?でも、工具も道具も無いから、なんて思っているのでしたら、自分ではずして電気屋さんなり、車屋さんに相談してきっ ちり処理して貰って下さい!”かしめ”程度の作業ならば金額もたかが知れていると思いますし、何よりも、安心&安全=楽しいカーライフだと想うのです。
ガソリンで動く電気自動車!私はこんな風に感じています(^^)v
それでは、この辺で...
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理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。