2010年1月07日 のアーカイブ | garage-nakamuraのいやはや速い!

一撃必殺!デトネーション!

皆さん、こんばんわ!garage nakamuraです。


昨日のブログでノッキングのことを書かせて頂いたのですが、

今日は前フリどおりロータリーの特殊なノッキングと言うよりもデトネーション、ヘビーノックついて書かせて頂きます。


ただ、この話は私が実際に体験したことでは無いので、その辺も踏まえて読んで頂けると有り難いです!



皆さんは、ノッキングとデトネーションとの違いはご存知でしょうか?


普通耳にするノッキングと言うのはまずプラグから火が飛んでガス(燃料と空気が混ざった物ですね)に火が付いて、そのガスが燃焼と共に膨張して行ってロー ターなりピストンを回転させたり押し下げたりする訳ですが、


その燃焼の過程で、プラグから燃え広がって行く炎とは別に未だ燃えていないガスが周りの熱や膨 張によって自然発火するのがノッキングと言われていますね?



それに対してデトネーションと言うのは、プラグからの点火とはまったく関係無しにプラグから火が飛ぶ前に自然発火してしまう現象とされています。



それを踏まえた上でこれからのシュチエーションを想像して下さい!



貴方は今、高速道路で最高速に達するようなスピードで走行しています。

車線は3車線、勿論道路は空いています。前方は僅かですが、カーブになっています。

他に車が居なければアクセルはそのまま全開で行ける様なカーブです。

ところが、車が1台前方に走って居るのが見えてきました!


ちょっと曲がっている訳ですから、その車が、車線のどこを走っているのかハッキリとは確認出来ません。(それなりのスピードですから...)


そこで、貴方は、全開だったアクセルを一瞬戻します。

2台の速度差は2倍以上の開きが有りますから、前方の車はあっという間にハッキリ確認出来る位の距離に近ずきます。


あ!なーんだ、一番左側をゆっくり走ってたのね?だったら安心だ!このまま行ける。と思った貴方は、今まで戻していたアクセルを再び床まで踏みつけます!


エンジンはスグに反応して仕事を始めます。それまでエンブレ状態で有った訳ですからブーストも負圧領域から一気に正圧状態に上がって行きます!

と、その時です!突然グワッと加速するはずの車が急に加速を止めてしまって
アクセルにもまったく反応しなくなってしまった...

判りやすくする為にチョッと極端な書き方をしてしまったのですが、どうでしょうか?判りますか?

”お前の書き方が悪くて判らないだろ!”と言う方、ゴメンナサイです!

↑の例がロータリーに起きると言われている特殊なデトネーション.ヘビーノックです。



どういう状態だったのかと言いますと、

前車を確認してアクセルを戻した状態では負圧状態に有る訳ですよね?ギヤは5速なり6速なりトップギヤに入っている 訳です。

速度も可也出ている訳ですから、そこからアクセルをベタ踏みするということは、負荷が一気に掛かって来る訳です。



ローターとハウジングの間にガスが押し込められてプラグによって引火される訳ですが、

ここで、ロータリーの回転と言いますか、あのトロコイド曲線?の動きを思い出して頂くと...



レシプロの場合で有れば、各燃焼室はシリンダーなりヘッドガスケットによって
遮られていますから、隣の燃焼室で燃え始まったガスが入り込んで来るというのはまず有り得ないですよね?(多分...)



ところがロータリーエンジンの場合は隣の燃焼室との仕切りと言うのはアペックスシール1枚と言うか、1点、1線だけに成りますね?

しかもそのアペックスシールはローターの溝の中でハウジングの形に添って出たり、引っ込んだりしています。(ごく僅かだとは思いますが)


高回転高付加でいきなりとてつもない圧力が掛かる訳ですから、

燃焼の始まったガスがその僅かに動くアペックスシールの間から、お隣さんのこれから燃焼を控えて準備している圧縮途中の部屋燃焼室)に行ってしまったら...


(ブースト1㌔がどれ位かと言いますと、手のひらの面積が約15cm/2だとすると、その上に15㌔gの重りを乗せた様な感じです。

その圧縮されたガスに火がついて燃え出す(膨張)するのでとてつもない圧力と表現しました)


本来なら、プラグから出た火花エネルギーで点火するはずのガスが、お隣でしっかり火の付いたガスによって、これから燃えようとしている部屋に飛んでしま う。


デトネーション本来の呼び方とは違うかもしれないのですが、私はこれはノックじゃなくてロータリー特有の”一撃必殺”のデトネーションなのでは?と 思っているんです。



たとえ話で高速道路としましたが、これがサーキットでも同様ですね?

じゃあ、どうすれば良いんだい?と成りますね!



私が思うのは、↑の例でアクセルを全閉から全開にする一歩手前でブーストが上がって来るのを待ってあげれば良いのでは?と思うのです。


たとえば、ブースト1㌔で設定して有ったとしますと、0.5㌔とか0.7㌔位上がって来るまでアクセル7割、8割場合によってはそれよりも少なくして、エンジンに準備をする時間を与えてあげれば良いのではないかと...



このアクセルの件については、何もロータリーだけじゃなくて、レシプロにとっても有効なのでは?と思っています。

それを踏まえたうえでサーキットを走ったら?エンジンの痛み具合も違ってくると思いますし、車の動きもスムーズになって来ると思うんですよね?



と、こんな感じでどうでしょうか?判りにくかったですか?
ちょっと長くなってしまって、おまけに判り難い文章で...

読んで頂いた皆様、お疲れ様でした!(^^)v


上記の内容でもしかしたら、間違っている部分が有るかも知れませんが、これだけはご理解頂きたいのですが、

私は、私の考えが総てだとは思っていません!いませんが、それほどズレているとも感じていません。

ただ、絶対では有りませんので、その辺の所を汲んで頂けると有りがたいです。


お店としてやっていると言うだけで、見方が猜疑心のかたまりみたいになる方もいらっしゃるでしょうが、

それはそれで否定はしません。


しかし、私から言わせてもらえれば、それは残念なことですね?

折角のチャンスを、出会いを捨てていることになるのですから...


まあ、私の所に来てくれる人には、素直な気持ちで聞いてくれるので有れば、私もホントに本気で説明させて頂きますが、

雑誌などやネット徘徊でつまらぬ知恵をつけている方には、通じない事が多いですね?

私は、有名じゃないですから!^_^;


本当の事を知って、より良い車作り(チョッとオーバーですが^_^;)が出来るように成りたいと思っている garage nakamura でした。


それでは、この辺で...

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