戦う為の?コンロッド?
garage nakamuraです。
いやー!ここのところ寒さが一段と増して来ましたね~!
風邪等ひかれてないですか?私は、なんとか?は風邪をひかないの一人なので今のところは、大丈夫です!www
画像のコンロッドなのですが、何のエンジンの物か判りますか?
RB26のコンロッドです。
いや、右のコンロッドはRB26のノーマルだって判るけど、じゃあ、左のコンロッドは何のだよ?っとなりますよね?
実は左のコンロッドもRB26の物なのです!長さは同じに撮れてますよね?
以前、お客さんが、富士のニスモフェスティバルに行かれた時に買って来てくれた物なのですが、おそらくグループAの時に使われていた物じゃないかと思います。(はっきり断言出来る訳では有りませんが...)
GT500の時は2.8リッターで、コンロッドが短くなっていたような気がします。
これを見た時に、あー、やっぱりノーマルじゃもたないんだな?と、痛感しました。
私はRB26に手を入れるようになるまでL型とか、A型とかが多かったですし、
殆どがNAだったのでRB26のノーマルコンロッドを見た時は、
結構ごついな?と見えたんです。
これだったら、結構パワーを上げても持つんだろな?と...
ところで、
皆さんは、圧縮と引っ張りと、どちらの力に対してコンロッドが弱いと思いますか?
普通に考えたらドカンと燃えて(爆発じゃ無いです)圧縮され、押し下げられる訳ですから、そちらの方が負担が大きい様な気がしますよね?
私はそう考えていました。
ところが、引っ張りの方が、コンロッドの負担は大きいようです。
その辺が、材料を含めた設計のノウハウが必要なんでしょうね?
4気筒でも6気筒でも、燃焼しているほうの反対側は吸入している訳ですね?
燃焼している側が、効率良く燃焼して、大きな力が出れば出るほど、反対側は
勢い良く大きな力で吸入工程になって行く訳ですが、その時、コンロッドにはピストン重量をはじめ、自身の重量&リングとシリンダー
の接触抵抗(フリクショ ン)等が掛かって来て、それで、一番細くなっている部分(通常はピストンピンの下辺りですね)に応力が集中し
てちぎれて(破断)してしまうようです。
(私の場合はRB26はコンロッドボルトよりも本体が先に逝きました)
ここで、疑問が一つ出ますよね?ターボエンジンなのだから吸ってるんじゃなくて押し込んでるんだろ?って...ごもっともですが、
そう言う風に考えてしまうと、パワーの有るエンジンて作れなく成って行くと想うんですね?
ターボエンジンでも、シリンダーの吸入初めは負圧なんですね!だからNAの作り込みが必要に成って来ると想うんです。
普通はコンロッドが切れたらエンジンは”全損”そんなイメージですよね?
でも、本当にパワーが出てて、コンロッドがパワーに負けて、ちぎれた場合は
ブロックは左右に大穴が開きますが、ヘッドは無傷の場合も有るんですよ!
だって、引っ張りの時(吸入工程)での”ちぎれ”ですから、ピストンが下がって行く途中な訳です。ピストンがシリンダーの途中で引っ掛かって止まっています。 ^_^;
だから、そういう壊れ方の時はメタルは残るんですね!
RB26では私も1度経験しました...
パワーで切れるんですから、作った方としては嬉しい反面、Hコン等を勧めなかった私にも責任が有るんですね? (予算の都合でしょうが無いのですが)
ちょっと複雑な気持ちになった事は事実です...
雑誌などで曲がった(Lの字の様に)コンロッドを見たことが有りますが、あれはブーストを2キロとか掛けるとノーマルコンロッドでは結構逝っちゃうようですね?
じゃあ、ノーマルのRB26のコンロッドは何馬力までOKなんだ?となりますよね?
色々と話を聞いて行くと、700馬力~750馬力位になるような気がしています。
これは、ドラッグをしている時の目安なので、サーキットの場合はどうなんでしょうか?もうチョッと下がるのかな?と考えていた頃に、画像のコンロッドが家にやってきたんです!www
幅がまるで違いますよね!勿論、重量もノーマルよりも遥かに重いです!
でも、これ位”肉”が付いていないとレースでは戦えなかったんでしょうね?
これを見た時に、自分の無知さにがっかりしました。
それからは、エンジンを製作する場合でもコンロッドがノーマルの場合は
700馬力位までに抑えるようにしています。
ちなみに↑の”ちぎれた”エンジンの場合は、はっきりとは判らないのですが、
800馬力は超えていたようです。(計算上では嘘850馬力程度かと?)www
サーキット周回で使用するなら普通はそんなにいらないですよね?
いらないとは思うのですが、見ている方、音を聞いている方としては、800馬力オーバーかな?と思うようなRB26の”音”って良い音なんですね~♪
立ち上がりで、ワープしているかの様に加速していく姿はしびれますもんね!
やっぱりエンジンはパワーが1番と想う garage nakamura でした(^^)v
それでは、この辺で...
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理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。