RB26ヘッド面研磨やバルブガイド加工等
garage nakamuraです。
オーバーホールでお預かりしているRB26のヘッド面修正研磨やバルブガイド加工等をしています。
ブロックの水穴とヘッドボルト穴5箇所にクラックが出てしまっていたエンジンのヘッドなのですが、
ブロックは定規を当てて診ると、明らかに修正研磨が必要なほど上面の反りが出てしまっていたのですが、
ヘッドの方は定規を当てて診ただけでは 随分少ないかな?程度の変形でした。
少ないとは言っても、0.1mm研磨では足らないかな?と言う気がしたので、
フライスにセットしてダイヤルを走らせて診ると、定規を当てただけでは気が付かなかった歪みが出ていました。
今まで見た中では一番複雑な歪み方と言うんですかね?
4番以降が捻じれる様な感じで変形していました...
あ!捻じれや変形とか今まで見た事が無いとか言っても再起不能とかの状態では無く、
修正で直る範囲での変形ですからね! 笑)
具合を診ながら修正研磨をしていったのですが、
結局0.3mmの研磨になってしまいました。
0.2mm位で収まるかと想っていたのですが...^^;
手が汚れていたので途中の画像が無くてスミマセン _(._.)_
原因はなんだろうか?と考えてみると、
やはり オーバーヒートが一番に考えられると感じています。
オーバーヒートと言っても サーキット走行 の様な走り方でのオーバーヒートでは無く、
一般道を走行中の比較的ノロノロ運転や渋滞気味での炎天下でのオーバーヒートですね。
ラジエターやサブタンクから水が噴出してしまうほどでは無いにしろ、
連日 昼間の走行では日常的にラジエターからサブタンクへ水が行ったり来たり、
少しはサブタンクから吹いてしまう位で勢いよく噴出す一歩手前と言うんでしょうか?...
水温計の針はほんの少し上がってた位なんですが!?
いやいや、前にも言いましたけど針が一本分上がってたら100℃近辺ですよ!
車やメーター、センサー等の個体差も有るでしょうが、
私の所では皆そんな感じです。
だから、エンジンを止めた後にガソリンチューブの中のガソリンが沸騰したりして再始動が悪いと言った症状が出る場合も有ります。
今の時期も含めてこれからも日中の炎天下のノロノロ運転時はオーバーヒートには要注意ですね。
純正の水温系じゃなくて、正確な社外品のメーター付けてるから大丈夫だよ!
と言う方もいらっしゃるでしょう?
ここが皆さん 勘違いされてる部分の一つ だと想うのですが、
水温系のセンサーは何処に付いていますか?付けていますか?
殆どの方は純正の水温センサー付近ですよね?
上にも書きましたが、歪み変形の大きい場所はどちらかと言うと4番以降が多いですよね...
そうなんです!
事件は現場で起きてるんだ!じゃなくて、
事件(変形)は後ろで起きてるんだ!!と言う事なんですね...笑)
だから直列6発は(6気筒)は設計段階からレース等の実戦でも冷却が難しいですよね!?
まあ、6発に限った事では無いと想うのですが、
エンジンって綺麗に冷やす為に色々と工夫が必要なんですよね?
特別パワーを上げる様な加工をする訳では無いのですが、
後々 すんごいシフトミス をしちゃった!
なんて時の保険の為にインテークバルブガイドの先端の短縮加工もしました。
普通に8000rpmのレブを守って使っている分には中々割れないとは想うのですが、
間違いや手違いは誰にでも起こりえるものですからね!笑)
それから、何度も書いていますが、
変な磨耗や当り具合になっていなければ(ここの見方が慣れないと難しいかも知れませんが)
ノーマルバルブガイドのクリアランスは広めです!(言い方を変えれば ガタガタ です)
でも、変な磨耗や当り具合になっていなければ大丈夫ですよ!
昔 GTRのN1レースが有りましたよね?
あれって、バルブガイドはレギュレーションで変更は出来ない筈だったんですから...
と言う訳で、ノロノロ運転時のオーバーヒートも中々怖いんですよ!
と言う私の意見でした。(^^)v
それでは、この辺で...
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