RB28のコンロッドが変です?
garage nakamuraです。
O/Hを進めているRB28エンジンのコンロッドが変な部分が有る事に気が付きました。
最初にバラした時に5番のコンロッドメタルが危うく回りかけている状態でしたから、
その辺の部分にばかり気を取られていましたし、どのみちメタル類も全部交換になる様に見えていたので、
新規にメタル合わせの時に確認すれば良いかなと考えて居ました。
一応メタル合わせ的な?事はやってある様には見受けられたコンロッドなのですが、
5番以外のメタルを確認すると?
当たり具合が何とも変なんです。
画像では見難いのですが、キャップの合わせ面に ノックピン が入っていますね?
3mm程の太さのピンなのですが、これがキャップとロッドのセンターを決めて真円が出る様に作られているコンロッドです。
ところが、合わせてキャップを密着させるとキャップ側とロッド側にズレが出てしまいます。
6本のコンロッドが多い少ないは有るのですが、全部です...
ただ、ズレ具合が微妙に違うのが気になって、よ~く見てみました。
ボルトの伸びを確認しながらメタルを入れずに本組みと同じ様に締め付けてみると、
少ない所で100分の1,5mmで多い所では100分の4mmもキャップとロッドの合わせ面部分で ズレ が有ります。
これでは、新しいメタルを組むどころか、メタル合わせどころの話では有りませんね!(-_-;)
縦方向のサイズはちゃんと出ています。
横方向の ズレ だけ不正確にコンロッドメタル内径を仕上げると言うのは逆に難しいと想うんですよ...
では、何故?
これは組み方の問題ですね!
3mmのノックピンですが、センター位置決めの役目が有る部分ですからクリアランス的にはややキツメの仕上げになっています。
ですから、組み付けの際には出来る限り真っ直ぐに左右均等に合わせ面が重なって行かないと、ピンが齧ってしまう事になってしまいます。
合わせ面を合わせるだけで、後はコンロッドボルトをグイグイ締めて組み付けてしまったんでしょうね?...
画像には細かくて写らないのですが、爪でピンをなぞって見ると?
わずかに凸凹が確認出来ます。
一応メタル合わせ的な?とは言いましたが、これではメタル合わせにはなっていなかったんじゃないかなと想われます。
さ~て困った...
と言う事で、ピンのバリをそーっと削ってみたり、きつく入ったピンを工夫して掴んで180度回してみたり...
やっとの想いで4本だけは何とか使えそうかな?と言う状態に出来たのですが、残り2本はちょっと難しそうです。
駄目もとで?メーカーの方に連絡してみると?
今までその手の問い合わせは無かったそうです。
ピンが有れば、他の部分は何とも無いので、どうかお願いします!!と懇願しましたよ。(^^)
そしたら、願いが通じてピン単体で出して貰える事になりました!(^^)v
まだ物は届いて居ませんが、お金は振り込んで有りますので、出来次第 送って貰える筈です。
このRB28後から後から色々と問題が出て来ます...
一番の問題は、このエンジンを組んだ人は、エンジンがこんな状態になっている事に気が付いて居ないと想うんですよ。
そこの部分が一番の問題じゃないのかと...
何百万円?も掛けたエンジンがこれでは、お客さんは納得出来ないでしょう?
初めてやる事は出来なくてもしょうがない部分も有るとは想うんですよ。
誰でも最初は初心者なんですから!
でも、真面目に取り組んでいれば他の人が出来ているなら自分にだって出来る筈なんですよね?
何の世界でも一緒だと想うのですが、
慣れや慢心が自分自身を駄目にしてしまう、成長を止めてしまう。
と言う事に気が付いた人が伸びられるのかな?と自問自答しています。(^^)
それでは、この辺で...
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