コンロッドは何が一番大切か?
garage nakamuraです。
先日RB26のコンロッドの画像をアップした際、
ちょっと時間が無いので後日 私の考えを書かせて頂きます。
とか何とか書いといて、そのままだったので...^^;
画像のコンロッドは左からRB26の純正品
真ん中が今回お客さんに注文頂いて取り寄せた社外品
そして右側の物がお客さんに ニスモフェステバルで購入して貰った
多分、グループAの時に使われていたと想われるコンロッドです。
長さは3本とも同じ121.5mmです。
右と左のコンロッドを比べると ゴツ さがまるで違いますね!
重量もかなり違いますし 首 の部分の肉の付き具合(アーム部分全体ですが)が兎に角 ゴツ く作られています。
これは、コンロッドが力で破壊される場合に一番切れやすいのが首部分(ピン穴の下の一番細くなっている部分)からという理由からですね。
実際にノーマルのコンロッドは何馬力まで耐えられるのでしょう?...(首が切れるまで)
ただ漠然と何馬力までとは言っても、その車の仕様(タービンやその他の補記類)
走り方や走る場所、又 それを動かすドライバーの腕や性格?
細かい事まで考えれば使用しているエンジンオイルまで影響すると私は考えて居ます。
700馬力で駄目とか、いや 750馬力までは なんとか持つとか、
いやいや650馬力まででしょ!とか 色々と意見は有るようです。笑)
トルクやパワーの上がり方にしても ドッカーン!と上の回転で盛り上がって来るのと
グ~~~!と下から来るのでは、各部に掛かる負担も違って来ますよね?
私のところでは、走る場所にも拠りますが、一応700馬力をオーバーする様なエンジン&補記類辺りからは 気をつけなければ と考えて居ます。
実際に700馬力位でも暫くの間トラブル無しで乗って貰っているお客さんも居ますし、
大丈夫かな?と言う心配も有るのですが、予算の関係も有りますからその辺は難しい部分ですね。
よく、このロッドは何グラムでこちらのコンロッドは何グラムと重量を気にされる方もいらっしゃいますが、
ターボエンジンの場合は 軽さよりも強さ(強度)優先で良いのでは?と想うのですが...
画像のノーマルコンロッドとグループAで使われていたと想われるコンロッドの重量ですが、
その差は なんと約70グラム程の違いが有ります!
勿論、ノーマルの方が軽量です。
それだけ重くしても 壊れないエンジン にする為には必要だったと言う事ですし、
重くなっていても あのパワー&レスポンス が実現できると言う事なんでしょうね!
ps,
それから、意外と忘れがちと言いますか、レース用エンジンって一般のオーナーカーの様にエンジンの寿命が来るまでとか、壊れるまで使うと言う前提ではないですよね?
オーバーホールサイクルがレースで走りきれて尚且つ良い成績でゴール出来る様に手を入れる前提ですから、その辺の所も頭に入れて置いて下さいね!笑)
実際、軽いコンロッドを組んだからと言って、ポンとパワーが上がるって事でも無いですしね? 笑)
エンジンを作る時に どんな所をどんな風に走りたいのか?
この辺を良く考えて部品チョイスをするのが良いでしょうね!
折角エンジンを開けるんだから、なるべく良いパーツを使って組みたい!
と言う気持ちは重々理解出来るのですが、そうやってドンドン金額が上がって行ってしまうんです...
高額なパーツを沢山使ったからと言っても良いエンジンになるとは限りませんし、
逆に安上がりな割には凄く調子の良いエンジンだって存在します!
まあ、想ったよりもパワーが出てしまって、
ビクビクしながらアクセル開けるよりは、安心して踏めるエンジンの方が乗ってて楽しいのは事実ですが...笑)
でも、エンジンって 乗り方 育て方 で随分と違った性能になると想うんですがね~!(^^)v
それでは、この辺で...
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