秘技?クランク ジャーナル研磨!笑)
garage nakamuraです。
秘技、クランク ジャーナル研磨の話なのですが、研磨と言ってもサイズを大幅に細く削るとかではなくて、
ジャーナルの磨き(ラッピング)の話です。笑)
↑の画像がその最中のものなのですが、判りますか?
はっきりした回転数は私も判りませんが、多分500回転位にはなっているんじゃないかと想います。
今回は、RB28用のフルカウンター クランクを回していますが、ただ回しているのではなく、
こうやってジャーナルを磨いています。(毎回では無いですが...)
昔、L型エンジンが流行っていた頃からですから随分前の話になるのですが、
L型6気筒のクランクには、よくタフト加工をしました。
現在は、タフタライドと言う名前では無くて、イソナイトと言う名前に変更されたりと言う話も聞きますが、
ここでは判り易くタフトと呼ばせて貰いますね!(^^)
最近は殆どL型も触らなくなってきましたのでタフト加工も掛けなくなりましたね。
私は直接タフトの加工工場に持って行って、色々と話を聞かせて貰ったりしながら、
処理の時にクランクを立てて貰ったり吊り下げて貰ったりして、加工して貰ったりもしていました。
それでも曲がるんですね!
処理がちゃんと入った証拠ですからしょうがないと言えばそれまでなのですが、
それでも100分の30とか振れちゃうんですよ!...(曲がりとしては半分の15ですが)
焼ならしとか焼きなまし加工をしていないので余計曲がるですが、その当時はやって貰える所を知りませんでした。^^;
曲がり直しも自分でやりますので、もう嫌になるほど大変だった覚えが有ります。
あ!プレスで直すのとは違うのですよ!(^^)v
で、直した後にジャーナル&ピンジャーナルをラッピングするのですが、
6気筒の長さのクランクだと私の旋盤では咥えられないんです。(旋盤が小さいので...^^;)
モーター等を使ってラッピング用の機械を作るのも大変だし、そんなに本数をこなす訳でも有りませんから、
簡単な台に固定してせっせと手で磨いて居たんですが、
有る時思いついたんです、↑の磨き方を!
この画像で判りますね!?(^^)
クランクボルトにネジ穴を切って、適当なボルトを入れればドリルで回せるんですね!
で、ブロックの方には何箇所かに要らなくなったメタルをセットしてクランクを載せるんです。
勿論、オイルはたっぷり塗って置きます。
それから、磨きたいジャーナルのブロックメタルハウジングにウエス等を何枚か重ねてそこにコンパウンドや青棒を塗りつけてクランクを回すんです。
すると?まあ、何てことでしょう!(ビフォー&アフター風に(^^))
ただ、この時使うドリルは回転の調整出切るタイプの物でないと難しいと想います。
オンとオフしかない物だと、いきなり重いクランクが回りだしますからちょっと危険ですね...
それに余り回転が上がり過ぎてしまうのも想ったように綺麗に磨けない場合も有ります。(経験談、笑)
ハウジングに置くウエス等の調整で、手で磨くよりも綺麗に早く正確に?磨けるので意外と便利かなと勝手に思い込んで居ます。
土台がブロックなので、安定性も良いですしね!(^^)v
これをご覧になられて、御自分で やってみよう!と想われるのはご自由なのですが、
失敗してクランクが使えなくなったとか、クランクが暴れだして怪我をしたと言うのは、自己責任と言う事でお願いしますね。
それでは、この辺で...
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