RB28メタル合わせに想う。
garage nakamuraです。
RB28エンジンのメタル合わせ等 進めて居ます。
先日 今回のRB28に使うメタルはニスモで行く予定で考えて居ます。
と書いたのですが、注文を入れたら 在庫切れの番号が多いそうです...
自分の所にも約1台分はストックしてあるのですが、番号によっては(厚さによっては)欠品の物も有るのでヤキモキしていました。笑)
どうして欲しい厚さの物が届いて、やっと合わせられました。
何故かここの所、仕事が立て込んでしまって居まして、昼間と夜間で仕事内容を切り替えてやらせて貰って居ます。
昼間は車体側の整備関係で、夜はエンジン関係と分けているのですが、中々気持ちをスパッ!と切り替えるのが?^^;
従業員でも雇えば良いのでしょうが、うちの様な景気の こうば では難しいですし、
私も一人気ままにやらせて貰って居た方が気が楽なのでそれで良いかと想って居ます。(^^)
で、メタル合わせですが、それなりにエンジンを手掛けられて居る方は、
それぞれにその人なりのやり方、合わせ方が有るのではないでしょうか?
そう言う部分と言うのは、意外とプロ同士でも詳しく話したりはしないものなのかな?と感じて居ます。
ネット等で見渡しても当たり障りの無い範囲のやり方ばかりだと感じて居ます。
今はプライベートの方でもマイクロメーターをはじめ、計測道具も高い値段の物をきちんと揃えて取り組んで居る方も結構多いですね。
一昔前と比べたらレベルは上がって居るんだな~と感心してしまいます。
私も私なりに色々と考え取り組んで来たつもりです。
簡単な様で意外と難しいと言いますか、トラブルの出て居るのがメタルトラブルなのではないでしょうかね...
使うパーツによっても各部のクリアランスを変更したりもしますし、
出来上がったエンジンの使い方と言いますか、オーナーさんの乗り方 使い方によっても少しずつ変更する部分も有ると考えて居ます。
良く言われるレース専用設計のレース用のエンジンは アイドリングが一番エンジンが傷む と言うのを聞いた事が有るでしょうか?
市販車に載って居るエンジンをレース用に改造したエンジンでは無くて、レースに使うために製作された純粋のレーシングエンジンの事です。
使われている各パーツは厳しいレースを走り抜く為に吟味された材料&設計がされているのにアイドリングがエンジンを傷めてしまうとは?
と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
一番の理由は各部のクリアランスですね!
レース本番の熱を持った状態を想定してのクリアランスですからアイドリングの発熱では設定のクリアランスになってくれない...
でも、オイルがちゃんと回っていればオイルが緩衝材になってくれるんじゃないの?と考えられますよね?
そのオイルの油圧がアイドリングでは低い状態なんでしょうね。
それに加えてカムシャフト等もアイドリングや極低回転を意識した設定には作られて居ない訳ですから、
ガクガクしたアイドリングで広いオイルクリアランスではメタルもガンガン叩かれてしまって、
そう言う状態の時に少しずつメタルのダメージが重なって行って...
メタルトラブルって、意外と後から、ちょっと時間が経ってから出てくる場合も多々有るので気が付かないうちに傷めてしまっているケースが多いかな?と感じて居ます。
あれれ、横道でしたね!m(__)m
何度も組んではバラシ 組んではバラシ の連続でクランクメタル合わせが終わりました。
仮組みと言っても、本番と同じ条件で組まなければ何の意味も有りませんから、
ボルト類の状態やオイルの付け具合、締め付けのトルクの掛け方、順番もきっちりと自分の決めたやり方で進めなくてはいけませんから気を抜けないんですね!
こんなもんで良いかな?
もう十分だろ!腹が減ったから、疲れたから、又は明日にすれば?
そうなんですよ!自分との戦いなんですよ...笑)
だから、エンジンを組むのって好きだけど 好きじゃないんですよ!^^;
そんなこんなで合わせ込んだメタルを組んでクランクを組み付けてトルクを掛けながら締め付けの終わったクランクを手で回した時に?
ぬる~っ と、なんとも言えない感じで回ってくれると、それまでの苦労が吹き飛ぶんですね!
手を離した後にする~っと回ってくれる、その後回しだした時に何の引っ掛かりも無く、又 かる~く回り出す。
夜中の こうば で一人でニコニコしている自分を想うと、つくずく変体なのか?と感じてしまいます...^^;
それでは、この辺で...
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