ヘッド面研
garage nakamuraです。
ヘッド面研磨中の画像です。
先日、お世話になっている車関係の先輩からの依頼でk12マーチのヘッド面研磨をやらせて貰いました。
ヘッドガスケット抜けとの事で取りに行ってガスケットも見せて貰って症状を把握してヘッドを預かってきました。
営業車として使っている車のようで距離は20万キロ位走っているそうです。
本来ならば、新車に買い替えしたいそうなのですが、この不景気でそうも行かず、かと言って余り修理代も掛けられないとの事です。
確かにそう思いますが、この不況といわれている今の時期を機会にして物を大切に扱うと言う事を再認識してみるのも良いのではないでしょうかね?
そんな事言ってると新車販売の関係の人には怒られそうですが、私は修理関係の人間なのでお許し下さい。笑
幸いヘッドの歪みは無いようでシリンダーのシール面近くの水穴付近から軽い「腐食」が始まってそこから水が漏れていたようです。
写真を撮ったのですが、良く映らないので諦めました、ゴメンナサイです...
画像はちょうど削っている最中です。
このフライスは当時欲しくて欲しくてやっと買えた物です。
大きさは、2番 と呼ばれている物でテーブルが左右に700mm動くので6気等のヘッドまでは研磨出来ます。
L型6気等のエンジンを弄るとなるとヘッド面研磨は必ず必要になってきますし、その際どれ位削れば良いのか燃焼室の加工が終わって、シートカットをしてからじゃないと具体的な数字が出てこないですから、いちいち加工屋さんにお願いするのが面倒なんですね!(経験数>有る程度の目安は有りますよ)
自分の所で加工出来れば、燃焼室の容量を測りながら削っていけますから自分の思ったとうりに削れて心臓部である燃焼室も人に見られる心配は無いわけです。
ところで皆さんは、ヘッド面は(ガスケットと重なる部分です)ピカピカの方が良いですか?
ピカピカと言うのはとても綺麗に研磨されていると言う表現なのですが、私は自分で組むエンジンの場合は必ずオイルストーンで軽く当たり付け?をします。
(本当は、定番(じょうばん)が欲しいのですが、新品は高くて買えませんし、中々中古も出物が無いので最近は諦めていますが...)
何故か?それはガスケットとヘッド面の密着性を上げる為ですね!
私の使ってるオイルストーンは削った後がサンドブラストをかけた様な表面になるのでシーリング剤の乗りも良く気に入って使っています。
一般道のアスファルトの路面とサーキットの路面の違いを考えて貰えるとわかり易いですかね?
あ!シーリング剤は必ず使う前提ですよ!メーカーではシーリング剤は使わずに組み付けて下さいと説明書に書いていますが、私は使うようにしています。
あれは、塗り過ぎてしまって、水穴等に詰まってしまう場合が有るのでその辺のトラブルを怖がってそう言う説明になってしまうんでしょうね?
うすーく均一に塗れば、余計なはみ出しも無いですし、シーリング効果も上がりますし、虫食い現象も緩和されます。
ヘッドはヘッドボルトによってがっちり締め付けられているように感じられますが、実際は結構動いて(ずれて)いると感じています。
アルミと鉄(鋳物)の材質が違う物を重ねているのですから、熱膨張率が違いますよね?そんな感じです<どんな感じだ?
それでは、この辺で...
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