S20ヘッド 修正面研
garage nakamuraです。
S20エンジンのヘッドの修正面研磨をやらせて頂きました。
いつもお世話になっている先輩の車屋さんから頂いた仕事です。
いつも有難う御座います。m(__)m
今はS20エンジンを積んだ車等の値段は、ちょっと前から比べると天文学的な と言っても良い位の値段になってしまっていますよね!?
エンジン単体でもオーバーホール済みだと 先日¥500万円 の値段が付いたとか!!
私はその昔、バラシテ有った44年式のオイルポンプがギヤタイプのエンジンを3万円で買った事が有るんですが...^^;
お預かりしたヘッドは今回が初めてのオーバーホールになるのでは?
と想われる、大切に保管されていたエンジンのようです。(それなりの距離は走っているのでしょうが)
なるべく少ない研磨量で、面が出ればそれで良いからと言う事で始めたのですが、
0.1mmで削ってみたら?
やはりちょっと足らない様で、取り切れないです。
手前側が0.1mm研磨後で、奥側が追加で もう0.1mm削っている部分です。
S20に限らず直列6気筒のヘッドは私の所では3番4番が 反り&歪み が出ている物が多いですね。
S20の場合はヘッドボルトがRB26等と比べても1気筒あたり2本多くなっています。
下の画像の赤丸の部分がヘッドボルト穴です。(上下の2本はスタッドボルトです)
1気筒あたり6本のヘッドボルトで締め付けている訳ですね。
このためと言うだけではないでしょうが、S20エンジンはヘッドガスケット抜けは当時からほんとに少なかった様です。
燃焼室も独特ですよね?
人によって見解は様々でしょうが、私はこの燃焼室が好きです!笑)
と言いますか、何で?どうして?どんな想いでこの燃焼室になったんだろう?
一体 どんな人が考えたんだろう?凄いな~!と見る度に想いを巡らせて居ます。
縦方向の燃焼室がピストン径よりも大きいエンジンなんて中々想い付かないと言いますか、
成り立たないと考えてしまいます。(きちんと成り立っていますが! 笑)
今風のペントルーフの燃焼室ではなく、多球型と呼ばれる燃焼室ですね!
誰かが言ってましたが、当時としては(発売されていた頃)
間違い無く 2000CCでは世界最強の直列6気筒エンジンでしょうね!と...
設計段階を含めたら今から50年位前に出来ていたエンジンとはとても考えられない様なエンジン。
もう2度と作られない様なメカニズムと言うよりも、
50年後に、これだけの熱狂的なファンが多く存在するエンジンて、
これから作られるんだろうか?出来るんだろうか?
と考えながら眺めて居ます...
それでは、この辺で...
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