A型エンジンのロッカーシャフトなんですが...
garage nakamuraです。
A型エンジンのロッカーシャフトなんですが、掃除やバリ取り(内面の)をする為にブッシュを抜いてネジ式にしました。
画像では見難いのですが、ロッカーアームの部分にカジリ跡が見えます。
大抵のA型エンジンは多かれ少なかれここの部分にカジリが出る様です。
カジリを防止する為にシャフトに熱処理をしたり、ロッカーアームにブロンズ系のブッシュを入れたり、
又 手軽に出来る方法としては、オイル穴の径を上げたり、溝を入れたり etc etc
では なぜここの部分にカジリが出るのでしょうか?
よく高回転で油膜が切れるから!と言う話で落ち着きますが、
これは、A型エンジンのこの部分に限らず、4サイクルバイクのカムシャフトにも同じ様な事が言われていますね?
ほんとにそうでしょうか?...
もし、油膜が切れてしまってカジリが出ているんだとしたならば、
カジリ程度の傷では済まなくて、あっと言う間に焼きつきや変磨耗に繋がってしまうのではないでしょうか?
勿論、使用しているオイルや交換頻度、それに普段からの扱い方と言いますか、乗り方 の影響が大きいとは想うのですが、
上に書いた様な対策は根本的な解決の対策にはなって居ない様な気がしています。
これは、ロッカーアームやカムシャフトに限った話では無いと想いませんか?
よく聞くメタルトラブルの話でも当てはまると実感しているのですが、
壊れた時は全然飛ばしていなかったんですよ!
普通にゆっくり流していたら突然エンジンから カンカン と言う音が出始めて...
後からショップさんで確認して貰ったらメタルが逝っちゃってて etc etc (-_-;)
こう言う話聞いた事が有りませんか?
でも、よ~く話を聞いてみると、壊れる前に必ずそれなりの事実が存在している場合がほとんどだと判ります。
いつもより全開時間が長かった とか エンジン回転を無理に上げた 油温が上がり気味だったけどちょっと無視した。
尋常じゃ無いシフトミスをしでかした!笑)
いつもよりオイル交換サイクルを伸ばしていた。
上げるときりが無いのでこの辺にしておきますが、
壊れるサイクルって、上の様な事が少しずつ何度も何度も重なって行って、
その度に すこ~しずつ 各部品にダメージが積み重なって行って傷口が広がって行くんじゃないかな?と感じています。
限度を超えれば あっ!と言う間に壊れてしまうでしょうが、そこまで行かないまでも少しずつ少しずつ...
オイルが届かなくてはイケない部分にそれ相当の量のオイルが届いていない。
少しのオイルは付いているけれども、その量でカジリ等がまったく発生しないだけの潤滑をするのが難しい部分が、
ある程度の時間&回数によって少しずつダメージを受けて、いつしか音が出る程のカジリや磨耗に繋がって逝く?
だからバイクのエンジンのインテークカム周りが先にダメージが出る(傾きから見るとオイルが残り難いですね)
広めのメタルクリアランスだと寿命が短い(でも組んだばかりの頃は調子が良い!)(^^)
そこで なんですが、毎日乗ってる車って調子が良くて、距離の割にはエンジン内パーツの磨耗が少なかったりしますよね?
あくまでも、ちゃんとメンテナンスされて、無理なエンジン回転等を常用していない前提ですが...
この辺に謎を解く重要なキーワードが隠れて居ると前々から感じていたんです。
何を ほざいて 居るんだか全然わかんね~よ!
と言われそうですが...^^;
冷間時スタート、俗に言う コールドスタート と呼ばれるエンジンを最初に始動する時の油量の足りなさが原因の一だつと想います。
電子式の油圧計をお使いの場合は見え難いと想うのですが、
ノーマルの油圧ランプや機械式の油圧計のメーターならば、その日最初のエンジン始動の時にランプが消えたり、メーターの針が動き出して定常の油圧に上がるまでの時間を じ~っと目を凝らして見て貰うと?...
エンジンを止めて数分で再始動した時との比較が一番判りやすいと想うのですが、
とても長い時間(と言っても数秒ですが)エンジンに油圧が掛かっていない時間が存在しますね!
この話はこのまま続けると長くなりすぎますのでこの辺で終わりにしますが、
これって、愛車をエンジンを好調に長持ちさせるにはとても重要な部分だと考えて居ます。
まあ、興味の無い方にはつまらない話になってしまったと想いますが、
レース用?のメタルクリアランスにしたいのに出来ずに悩んで居る方などには、
なるほど~!となるかもしれない話でした。(^^)v
信じる 信じない は貴方次第です...
それでは、この辺で...
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