ドライブシャフトのロックナット固着...
garage nakamuraです。
33GTRのリヤデフを交換するために入庫して頂いたのですが ドライブシャフトのロックナット が固着しているようで緩めるのに随分時間が掛かりました。
この車両はVスペックなので、リヤのデフが油圧式の為、ロック率が低く色々と何か良い方法が無いか調べたのですが、
結局機械式のLSDに交換してしまいましょう!と言う事で乗せ変えの準備を済ませて車を入庫して貰いました。
デフを油圧式から機械式に変更するにあたりまして、ドライブシャフトのデフ側フランジが合わないので機械式デフ用の中古ドライブシャフトも探しておいて、グリスも入れ替えて用意して有りました。
ドライブシャフトが合わないという事で、最初は新品を購入しましょうか?と言う話になったのですが、
値段を聞いてビックリです!
機械式のデフ用の物で1本、なんと約¥10万円!!と言う事は、2本で¥20万になっちゃいますね!!
それではと言う事で、デフ側のフランジ部分だけ購入して組み替えて使いましょうと値段を聞いたら、
こちらは1本¥19000円位でした。
ところが今度は納期が1ヶ月位掛かるとの事...
駆動部分ですから出来れば新品部品で組み上げたいですが、それほどトラブルが出る部分でも無いので取り敢えず今回は程度の良い中古部品で質の良いグリスに交換して組み付ける事にオーナーさんと話が纏まりました。
無事にデフも降りて、ホイール側のロックナットを外そうとしたのですが、これがどうにも緩みません!
36ミリのボックスに1メートル以上のブレーカーバーを使って緩めて居るのですが、
今までの経験から言ってもこんなに緩まないのは、まず有りませんでした。
RB26のクランクプーリーの締め付けトルクが47キロになって居ますが(整備書で)そんなレベルでは無いです!
トラック等の大型車両に使うインパクトレンチならば問題無いのでしょうが、生憎うちには有りませんし、
元々私は余りインパクトレンチに頼るような整備は好きでは無いので...
バーナーで熱を加えたりもしたのですが、 ビクともしないので、それでは!と言う事で、
必殺たがね攻撃 です。(^_^.)
助手席側は、割と楽に緩んでくれたのですが、運転席側がどうにも緩みません!
気が付くと、何だこれ?忍者が使う手裏剣か?と言うほどに!^^;
結局これでも緩みそうに無い雰囲気?だったので、細丸のリューターで削って削ってナットに割りを入れる様な感じで溝を掘りました。
外してみるとねじ山は痛んで居るとかかじっているとかでは無い様で、ドライブシャフトは無事に使えそうです。<スペアーですね。
この車は生産後16年の走行16万キロで今まで1度も緩めたりしていない部分でした。
組み付けの時にほんの少しの良質の潤滑剤でも塗って有ると違うんですけれどもね!
大ハンマーを何度も振り下ろしていたせいで、筋肉痛になってしまいました。^^;
調子良く走って機械式ノンスリの面白さを実感してもらう為にも早く仕上げなければ!
それでは、この辺で...