33GTRデフドレンボルトネジ山修正
garage nakamuraです。
画像の下側のドレンボルトのネジ山が なめて しまっているのが判るでしょうか?
これは先日33GTRのお客さんから電話がありまして、
「デフのオイル交換を始めたらドレンボルトが途中から全然動かなくなってしまったのですがどうしましょう?」
との連絡でうちに持ってきて貰って外したボルトです。
1メートル位のブレーカーバーでも緩みませんでした...
結局RB26のクランクプーリーを締め付けたりする時に使っている1インチの特大ブレーカーバーで外しました。
この車のオーナーさんはエンジン、ミッション、デフ、冷却水などの交換はご自分できっちりとやられている方なのですが今回はどうにも外れなかったようです。
毎回ネジの部分には液体ボンドを塗って締め付けていて、オイル漏れなども無いように気を配って居たのですが...
車が33GTRのVスペックなので32GTRなどのようにデフカバーにドレンがボルトが付いているのでは無くて、キャリアー(デフケースです)の鋳物の方にねじ山が付いているタイプなのですね。
ドレンボルトに磁石は付いているのですがキャリアーの下側にネジ山が付いているために鉄粉がネジ山に入り込んでドレンボルトが噛み込んでしまった為と思われます。
2年前からサーキットを走っていますからこんな所にも負担は掛って来ると言う事なんですね。
3回~4回サーキットを走ったら交換というサイクルで交換していたそうですし、その際ドレンボルトの磁石に付いている鉄粉の量や大きさ?もアドバイスはちゃんとしてあるのですが、気になるような物は付いていなかったそうです...
やっとドレンボルトを外してデフ側のネジ山を見てみると少しはダメージが有りますが、タップ で修正出来る範囲でしたので無事に修整出来ました。
今まではこういうトラブルも無かったですからこの大きさのタップも用意してなかったのですが、お友達にお願いしたら直ぐに手配してくれて無事に修理出来ました。
有り難いですね!感謝です!!
ドレンボルトは1個¥400もしない物なのですがそれに比べてこのタップは値段は怖くて言えません。^^;
皆さんの中にもオイル交換はご自分でやられている方がいらっしゃると思うのですが、ドレンボルトのネジ部分はどうしていますか?
液体ボンドを塗って締め付けている方が多いのではないでしょうか?
別にそれでも大丈夫でしょうが、私のお勧めはガスの配管などに使う シールテープ がお勧めです。
あれを2回~3回位巻きつけて、その後ねじ山に沿って爪でぴったり付く様になぞって行くんです。
テープそのものが柔らかいですし、熱にも強いですからねじ山が正常ならばまず漏れも無いですし、次に外す時にも簡単に外れます。
ミッションやデフにはお勧めです。
でもエンジンの場合は使わないで下さいね!
ねじ山からはみ出た部分がオイルパンの中に残ってしまう場合が有りますからオイルストレーナーに付いてしまう場合も有りますから!
エンジンオイルのドレンはアルミや銅製のパッキンを使うようにして下さいね。
それではこの辺で...