シリンダーヘッド修正面研
garage nakamuraです。
先日お世話になって居る先輩からシリンダーヘッド修正面研を依頼して貰いました。
車はスズキの軽ワゴンだったと思うのですが...^^;
連絡を頂いて引き取りに行った時にはすでにバラして有りまして、画像の状態でした。
バルブは付いたままですが、研磨によって切粉が出ますからこのままの方が良いかも?
症状を聞くと、オーバーヒート経験が有る様で、ガスケット抜けの症状だと...
特別チューニングエンジンとかでは無くて、普通に乗る車なので面研量も最小でと言うことで預かって来ました。
取りあえずフライスにセットして削りだしてみましたが、出来ればぎりぎり1発で仕上げたいので0.2ミリの切り込みで具合を見ました。
画像前側は綺麗に取れてくれたのですが、手前側のヘッドガスケットのグロメット部分が綺麗に残っていますね!
これは1回のオーバーヒートだけでと言う事では無くて、
ある程度オーバーヒート気味で乗っていた為、ヘッドガスケットが痩せて来た為、
ほんの僅かですが、ヘッドが動いていたんでしょうね?
それから画像では判りずらいのですが、カーボンがちょっと大目かな?と言う感じで付いていました。
その点を先輩と話していたら...
オイルはお客さんがホームセンターで購入した物を自分で交換していたそうなのですが、
車に積んで有ったので見せてもらったら?
犬みたいな6本足の動物が口から火を吹いている絵が描いて有るんですが、
一見○ジップかな?と見えるものの、どう見ても偽者の様です。笑)
先輩とメカニックと私と3人で大笑いでした!(^.^)
あ!ここでちょっとマニアックな話になりますが、
エンジンの中のパーツ、ピストンやバルブ燃焼室、それに排気ポート等に付いているカーボンは、
ガソリンが燃えて付く物も確かに有りますが、殆どはオイルが燃えて付いている物です。
ですから、オイルは品質の良い物を劣化する前に交換する事がエンジンの為にも良い事なのです。
で、結局は面研量は0.25ミリで画像の様に面が出て来ました。
現行型の車では無いようですがそれでもエンジンは4バルブですね。
軽自動車のNAエンジンでツインカム4バルブ、贅沢ですね~笑)
なぜ4バルブか?
やはり吸入効率を上げて低回転からトルクをフラットに出したいんでしょうね。
高回転でドッカーンとパワーを上げる為の4バルブではなくて、
低回転からフラットに高回転までトルクを出す為、
すなわち広いトルクバンドを得る為のバルブ機構が4バルブシステムなんだと思います。
それでは、この辺で...
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