A型のカムシャフト硬度は?
garage nakamuraです。
私のサニトラに使う予定のノーマル加工カムのヒール部分の硬度(硬さですね)を知る事が出来ました!
先日、A型のクランクやカムシャフト、それにロッカーシャフトにカム&クランクスプロケットを持って熱処理屋さんにお伺いして来ました。
たまたまネットでホームページを拝見して、住所を見たら うちから車で30分~40分と言う好条件です。(^^)
何度かメールでやり取りをして頂いて、ご都合などをお聞きしてお伺いして来ました。
社名をブログで公表して良いものかどうか?
確認するのを忘れてしまいましたので、今回は控えさせて頂きますね。
前振り無しの持ち込みにも関わらず、社長さんが快く対応してくれまして、
色々とお話を聞かせて頂きました。(__)
クランクに関しては、ノーマル状態の物を一度タフトライド加工(現在はイソナイト?)してある旨をお伝えして、
処理をお願いして来ました。
カムとクランクのスプロヶも同じ処理でやって貰う事になっています。
そこで、カムシャフトなのですが、
カムシャフトの現在の硬度はどれ位ですか?との問いに
私は ちょっと判りませんが良くタフトとかリュ-ブライト等と聞くことが有りますので、
処理して頂いた方が耐磨耗性に効くのかな?と想いまして...
そうですか、では カムシャフトとロッカーシャフトの硬度をちょっと測って診ましょう!
と計測して頂きました。
私は今まで計測した事も無いですから、興味深々です!^^;
結果は、カムシャフトのヒール近辺で、HRC(ロックウェル)57.8!
ロッカーシャフトがHRC49有りました。
どちらも熱処理等は掛けていない物です。
あ!余りピンと来ないかもしれませんが、
私の曖昧な記憶ですと、物にも拠るでしょうが、日本刀の刃の部分でHRC60程度と聞いた事が有ります。
ハンドドリルでホームセンター等で売られているドリルビットで穴を拡大する様な場合はHRC50を超えると厳しくなって来て、
HRC55を超えるとHSSとかのドリルビットでは全然削れなくなってしまう様な記憶です。
カムシャフトもロッカーシャフトもクランクと同じ様な処理をお願いするつもりで居たのですが、
これだけの硬度が有るのならば、このまま使われた方が良いかも知れませんね!
熱処理によって、表面硬度が下がる場合も有りますので、私だったら処理しないで使用すると想います。
とのアドバイスを頂きました。
ロッカーシャフトは画像の反対側はキズが無いので今回はそちら側を使います。笑)
社長さん御自身も可也の車好きとの事で、現在乗られている車の画像も拝見したのですが、
私などとても乗れない様な素敵な車をお持ちでした!(^^)v
今回、お話を聞かせて頂いた中で、印象に残ったのは、
A型等(RB系も一緒でしょうが)多くのクランクシャフトに採用されているジャーナルに採用されている高周波焼き入れは、
硬度的な話ではタフトライド等のチッカ処理系よりも高い数字になるので、高硬度を求めるので有れば、そのままの方が良いでしょう!
と言う事でした。
材料の問題等も有りますから、一概に言えないのですが、
今回 私のクランクを先日RB28用のクランクを磨いたコンパウンドと同じコンパウンドで磨いても 光具合が違うのが気になって居たのですが、
それは、ジャーナルの硬度が違うのでしょう!と言う話で納得出来ました。
硬さを求めてジャーナルをピカピカにして使いたいとは考えて居るのですが、
硬度が高すぎて、許容以上の力が掛かった時に、折れてしまっては損害が大きすぎますし...(ーー;)
ちなみに、ノーマルの高周波の掛かったクランクをそのままタフト加工すると?
焼き戻し処理と同じ様な結果になり硬度は下がりますが、その分 粘りが出て折れ難くなるのは有るでしょうね。
と言われて居ました。
磨耗に関しては硬度の高さが有利で、粘りに対しては若干硬度は下がっても有利になると言う、
どの辺に妥協点を持って行くのが良いのか?
答えは、良い材料で適切な熱処理と言う事なんでしょうけど、
考えて居ると又眠れなくなってしまうので...^^;
それでは、この辺で...
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