RB28エンジントラブル修理
garage nakamuraです。
RB28エンジンを積んだオーテックステージアのエンジントラブル修理の為、エンジンを降ろして分解点検を始めました。
このオーテックステージアなのですが、Eマネージアルティメイトを使ったセッティングで何度か登場して貰っている車です。
高付加域でのミスファイヤも解決出来て、ブーストも1.3キロ、エンジン回転も7000回転後半まで済んでいたので、
そろそろブースト1.5キロ、8000回転までとりましょうか?という時点でラジエターから僅かに水が噴出し始めました...
こう言うのが困るんですね?
何が困るって、別に自分を正当化しようなんて考えは全然無いんですよ!
無いんですが、私が組んだエンジンでは無いんですね...
オーナーさんが知り合いから譲って貰ったエンジン単体を私の所で車に積んで補記類の取り付けセッティングを私が行うと言うやり方だったんです。
車に載せる前にバラして点検はしたかったのですが、新品パーツで組んで、まったく動かしていないエンジンですから、
そのまま使いたいですよね?
それに、私が組み替え等をすれば当然費用が発生します。
無理に独断で実行する訳にもいかず、オーナーさんと相談の上で今回の状況です。
後悔先に立たず、ですね...
とり合えずエンジンを降ろします。
それから、肝心の水漏れ(噴出し)の確認の為、お客さん立会いの下、ヘッドをはぐりました。
左の画像は、ヘッドをはぐって、ウエスでガスケットが載っていた面を軽く拭いたブロック上面です。
ピストンは拭いていないですよ。
手前のピストンの2番寄りの部分に水がちょっと付いたであろう?跡が判りますかね?
一番顕著に出ているのが1番2番でその他の場所も少ないながら水を吸ったような跡が残っています。
シリンダーの上面がちょっと歪みが出ているようです。
その為の水漏れも否定出来ませんが、まだブーストも低いですしもうちょっとブーストを上げてからでもおかしくなかったのですが、
最大の原因は、ガスケットにシール剤が塗っていなかったことが想像出来ます。
ヘッドガスケットも1.4ミリの厚さで4枚構成ですし、中間に厚めのメタルが2枚挟んだタイプの物ですからそれも助長していると考えられます。
私は真ん中に厚めの1枚と上下に薄めで、3枚構成のメタルガスケットがトラブルは出難いと考えています。
それから、シール剤は必ず使うようにしています。
昔、あるメーカーの人に、ガスケットの上下に塗ってある黒い塗料がボンドの役目をしていますから、
後からボンド&シール剤の類は塗らないで下さい!
と言われた事が有りますが、単純に考えてそんな忠告は聞けませんよ!笑)
直ぐにオーバーホールする様なテストエンジンでは無く、長くお客さんに楽しんで乗って貰うエンジンなんですから、
簡単に漏れが有る様ではいけないんですね!
そんな訳でブロック上面の点検が終わり、ブロック腰下部分の分解に進めて行くのですが、
意外と一筋縄では行かない様な感じです...
長くなりますので、後日に続くと言う事で、
それでは、この辺で...
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