トラスト6速ドッグミッションが折れました...
garage nakamuraです。
先日O/Hして納車した33GTRのトラスト6速ドッグミッションが折れました...
折れたのはレイシャフトと呼ぶカウンターシャフトです。
YOUTUBEにもアップした様に調子良く動いて居たのですが、
条件は一定では無いですが、ゆっくり走って居る時に、
たま~に ガリガリと言うか、ギギギ~♪ と言った感じの小さめの音が出ると言う事で連絡は貰っていました。
慣らし中と言う事も有り、もし頻繁に出る様に成ったり音が大きくなった場合は直ぐに連絡を下さいと伝えて有りました。
ところが、500キロ程の慣らしも終わりかな?と言う段階で、
ゆっくり走行していた時に4速から5速にシフトした瞬間から5速6速が無くなってしまいましたと電話が有りました...
まだ全然過激に走って居ない筈ですし、勝手に慣らしもしないでガンガンやってしまう?人では無いですから、
変だな~?とは想いながらも入庫して貰って(4速までは普通に動きます)点検為に降ろしてバラし始めました。
トランファーを外してリヤケースを外すと5速6速ギヤ関係が出てくるのですが、
事前に想像していたリンケージやノックピン等の脱落や外れ、ロックナットの緩みは見当たりません...(-_-;)
おっかしいな~?フォークもちゃんと動いて居るけどな~??
と、5速6速部分のフォークを揺すってみると?
あれー!取れた!!
レイシャフト(カウンターシャフト)が折れてます!
こんな事が有るのか!?
すっと動いた時には、何がなんだか理解が出来ませんでした。^^;
こう言う状態になるには絶対にそれなりの条件が有る筈ですから、
兎に角 一度頭の中を まっさら にして考える時間が必要なんですね。
荒っぽい運転は?
それはオーナーさんもはっきり否定していますし、私も信用していますし、バラせば判ります。
5速から4速に電撃シフトダウンした時に、まれにドックの2重噛み合いが有ると聞いた事が有るのですが、
そう言うショック的は動きも無かったそうです。
色々考えているうちに一つ気になる事を想い出しました。
今回のオーバーホールに至った原因がサーキットでシフトカラーが変形してしまい、
シフトレバーがグラグラ状態で乗っていた時に、
すんごい シフトミス が有った事です。
2速から3速へ、3速で7000回転から4速に入れるべきシフトで間違って2速に入れてしまったんですね...
グラグラだったので4速に入っていると勘違いしてアクセルはべた踏み!
あれ?何かおかしい?とアクセルオフ!
私も後ろ姿は見ていたのですが、あまり聞いた事の無い音が聞こえたのを覚えています...
Motecが付いている車なのですが、その時はパソコンを持って行かなかったのでロガ―は残って居ないのですが、
最高回転は残るようなシステムになって居て、
確か、9500回転だったか9800回転だったか...
よくエンジンが壊れなかったね!と胸を撫で下ろした覚えが有るのですが、
その時にレイシャフトの一番細い部分にクラックが入って居たんだと想像しています。
センタープレートに入って、それを前後のケースで挟んで居るので曲がりは無かったのですが、
クラックチェックはしませんでした。
私のチェックミスですね...(-_-;)
曲がりも無かったし、組み上げ後の手回しでのシフト操作も問題無しでしたから、
シフトミスの件は忘れてしまって進めてしまったのが敗因です。
今から想い帰すとカウンター側のクリアランス調整の際のそれまで入っていたシムとの厚さ違い、
それに2速ギヤだけの軽いギヤのカジリ等、辻褄の合う事柄ですね。
やはりオーバーレブとオーバーヒートは何かしらどこかに爪痕をのこしますね?
え!レブリミッターは設定して有ったんでしょ?
と考える方もいらっしゃいますよね?
確かに8200回転で設定して有りましたし、作動していました。
私は実際に その音 を聞いていましたから!
では、なぜオーバーレブになるの?
となりますよね?
長くなってしまいますので次回のブログでその説明をアップさせて頂きますね!
それでは、この辺で...
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